1999 Fiscal Year Annual Research Report
豊臣・徳川初期における検地帳の蒐集およびその刊行-北九州地方の場合-
Project/Area Number |
10610337
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
外園 豊基 早稲田大学, 教育学部, 教授 (60099653)
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Keywords | 検地 / 検地帳 / 文禄 / 慶長 / 豊前国 / 豊後国 |
Research Abstract |
1.平成11年度の主な研究・史料調査の機関 先哲史料館・同図書館、北九州市立歴史博物館・同図書館、 広島県立文書館・同図書館、広島市立図書館、大阪城天守閣、京都大学、 京都府立総合資料館 2.研究の成果 本研究の対象は北九州であるので、その大部分を占めている豊前国に焦点を定めて考察を行った。当国では、黒田孝高入部直後の天正15(1587)年の宇佐郡高家村および元重村の検地帳が存在しており、すでに筆者によって翻刻・紹介され、学会の共有財産となっている。 ところで、関が原の合戦を契機として徳川幕府が成立するのであるが、黒田孝高が筑前国に移ったあと、慶長5(1600)年に細川忠興が丹後国から、豊前一国と豊後国のうち国東・速見の二郡を、与えられて中津に入ってきた。翌年、細川領国において検地が行われ、そのときに作成された検地帳のほぼ全てを収集することが出来た。豊前国宇佐郡で7冊・豊後国速見郡でニ冊・国東郡で一冊の存在が確認された。 それらのうちのいくらかについて、その分析を試み、あわせて翻刻とともに報告書にまとめた。
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