1998 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカ合衆国における公民権運動の歴史的意義の検討
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10610375
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| Research Institution | Mie University |
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Principal Investigator |
川島 正樹 三重大学, 人文学部, 助教授 (00224775)
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| Keywords | アフリカ系アメリカ人 / アメリカ黒人 / 公民権運動 / 人種差別 / 都市問題 |
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| Research Abstract |
次の要領で米国における公民権運動の歴史的意義に関する3年計画の研究の1年目を終えた(分配額が要求額を下回ったこと、1998年度京都アメリカ研究夏期セミナー歴史・政治部門での英語による報告の機会をえたことなどにより、研究内容に変更をきたさない程度に具体的研究手順の優先順位を若干変更した)。(1)全般的展望の準備:内外で蓄積されてきた研究を「理念の国民国家」としてのアメリカ合衆国の特殊性に注目しながら整理概括し、対外政策を「孤立主義」からグローバリズムへと転換した第二次大戦後の米国指導部と地方権力の緊張が高まる中、第三世界の民衆の動きとも呼応して高揚した、全国レベルと地域レベルの公民権闘争の問題点と歴史的意義を展望する試論を作成し、1998年度京都アメリカ研究夏期セミナー歴史・政治部門(於京都全日空ホテル、立命館大学アメリカ研究センター主催、1998年8月1日)で報告し、メイン・コメンテーターの米国ブラウン大学教授James Paterson氏から好意的批評を受けた。(2)米国人研究者によるレヴユーに関して:現地時間 1998年8月19日にThomas F.Jackson博士(Mellon Fellow in the Hnmanities,Dep.of History,the University of Pennsylvania)、20日にThomas J.Sugrue博士(Associate Prof,Dep.of History,the University of Pennsylvania)、24日にMichael C.Dawson博士(Chair and Prof., Dep.of Political Science,the University of Chicago)およびTracye Matthews博士(Public Historian,Chicago Historical Society)の諸氏から批評と助言をいただいた。(3)口述史料収集:現地時間8月22、23日にシカゴ滞在中に次のような関係者へのインタビューを行い、シカゴ闘争の前後の事情に関する貴重な証言を得た。Interview with Mr.Howard B.Brookins,Sr.,former State Senator and then Deputy State Director for US Senator Carol Moseley-Braun,22 August 1998;Interview with Mr.Charles R.Bowen,Executive Assistant to the Mayor,22 August 1998;Interview with Dr.James Lewis,Vice-President for Research and Planning,Chicago Urban League,23 August 1998.
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