2000 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの文化が言語の文法化に及ぼす影響に関する基礎的・実証的研究
Project/Area Number |
10610522
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
井出 祥子 日本女子大学, 文学部, 教授 (60060662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀江 薫 東北大学, 留学生センター, 助教授 (70181526)
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Keywords | 命題とモダリティ表現 / 敬意表現 / メタ言語意識 / ポライトネス再考 / 認知類型論 / 比較類型論 / 借用語 / 競合する動機づけ |
Research Abstract |
研究代表者(井出)は、社会言語科学会会長に就任し、同学会第6回大会で「日本語をあいまいにさせるもの-高コンテクスト文化におけるメタ言語意識-」という就任講演を行ったのをはじめ、第7回国際語用論学会(ブタペスト、ハンガリー)におけるパネルの主催、フランス国立科学研究大学(パリ、フランス)における招待講演等国際的な研究活動を行った。また同時に、国語審議会第22期第一委員会主査として同委員会の討議をふまえ、ポライトネス理論の学問的成果と現代社会における言語使用の実態観察を融合させた「現代社会における敬意表現」という答申を12年12月に取り纏めた。 研究分担者(堀江)は、第1回国際認知類型論学会(アントワープ、ベルギー)、第5回「概念構造、談話、言語学会」(サンタバーバラ、米国)、第10回日韓言語学会(ロサンゼルス、米国)で日韓語の対照文法研究に関する研究発表を行い、第12回国際韓国語学会(プラハ、チェコ)の類型論シンポジウムにおいて招待発表を行った。また、第1回東アジアの認知・機能言語学国際ワークショップの企画・開催、研究発表(東北大学、12年8月)、日本認知言語学会設立準備委員および運営委員として同学会の第1回大会(慶應義塾大学、12年9月)の開催、同学会ワークショップの司会を行った。東北大で開催された国際ワークショップにおいて発表された研究発表論文は、現在研究分担者によって編集され、論文集(くろしお出版)として印刷中である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 井出祥子: "敬語から敬意表現へ"文化庁月報. 388号. 6-7 (2001)
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[Publications] 井出祥子: "Review of Sociolinguistics in Japanese contexts"Language in Society. 29・4. 602-606 (2000)
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[Publications] 井出祥子 他: "英語で気を違う:日本語とどう違う"STEP英語情報. 5・6月号. 42-45 (2000)
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[Publications] 堀江薫: "Core-oblique distinction and nominalizer choice in Japanese and Korean"Studies in Language. 24. 77-102 (2000)
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[Publications] 堀江薫: "Complementation in Japanese and Korean : A contrastive and cognitive linguistic approach"Complementation : Cognitive and Functional Perspectives. 77-10 (2000)
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[Publications] 堀江薫: "言語類型論"海外言語学情報. 10. 3-15 (2000)
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[Publications] 堀江薫: "Complementation : Cognitive and Functional Perspectives"John Benjamins. 241 (2000)