2000 Fiscal Year Annual Research Report
パソコンによる言語地理学資料の処理と地図化の高度化に関する研究
Project/Area Number |
10610526
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Research Institution | Niigata Women's College (Kenritsu Niigata Joshi Tanki-Daigaku) |
Principal Investigator |
福嶋 秩子 県立新潟女子短期大学, 英文学科, 教授 (80189935)
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Keywords | パーソナルコンピュータ / 言語地図 / データ処理 / 日本語方言 / 奄美徳之島 / 人称代名詞 |
Research Abstract |
研究代表者は、昭和58年パソコンを利用した最初の言語地理学的データ処理システムSEALを開発、その後も機器の進歩に対応するためにシステムの改良を進め、平成6年度にMS-DOS版BASICのコンパイラ版、平成9年度にはWindows版を発表した。この結果、操作性の向上、既存のソフトとの連繋の容易化、地図のカラー化、印刷の精緻化、データ処理の高度化などの点で改良された。本研究では、このSEALシステムの改訂・整備を継続するとともに、日本語方言資料への応用分析を進めた。3年目の研究実績は次の通りである。 1 SEALシステムの改訂・整備 研究代表者自身の分析研究上の要請とSEALユーザーの要望に基づいてSEALシステムの改訂・整備を行った。ホームページ「言語地理学のへや」http://www.nicol.ac.jp/〜fukusima/でプログラムを公開し自由にダウンロードできるようにしたので、ユーザーも増え、要望や質問が直接e-mailで送られてくるようになった。本研究の1・2年目にversion 5.1,5.2,5.5,5.6と改訂を続けてきた。最新のバージョンはversion6.0で、英語版Windowsで動く英語版も作成した。 2 SEALを使った言語地理学的研究 奄美徳之島方言の言語地理学的調査(特に人称代名詞について)を行い、調査データをSEALを使って分析し、第3回国際方言学者会議(平成12年夏、ポーランド)において研究成果を発表した。他に論文発表も行った。 3 その他 最終報告書として、「パソコンによる言語地理学:その方法と実践」を出版した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Fukushima,Chitsuko: "Linguistic innovation born in the paradigm : Interpretation of linguistic maps"3^<rd> International Congress of Dialectologists and Geolinguists, Lublin, Poland. (口頭発表). (2000)
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[Publications] Fukushima,Chitsuko: "Using a personal computer to grasp dialectal variation"Dialectologia et Geolinguistica. 8. 37-52 (2000)
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[Publications] Fukushima,Chitsuko: "Linguistic innovation born in the paradigm : Interpretation of linguistic maps"the Proceedings of 3^<rd> International Congress of Dialectologists and Geolinguists, Lublin, Poland. (近刊,未定).
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[Publications] 福嶋秩子,福嶋祐介: "パソコンによる言語地理学:その方法と実践"科学研究費報告書. 84 (2001)