1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10610527
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
長田 俊樹 国際日本文化研究センター, 研究部, 助手 (50260055)
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Keywords | ムンダ語 / 語源辞書 / ホー語 |
Research Abstract |
すでに、研究計画調書で述べたように、申請者はムンダ語源辞書編纂を大きな目標としている。また、オーストラリアのメルボルン大学のニコラス・エヴァンス博士やイリヤ・ペイロス博士もおなじ目的をあっている。そこで、将来的には三人の研究をあわせてムンダ語語源辞書を編纂しようと約束をかわした。その第一歩として、その編纂に向けた基礎的研究を、筆者は日本でおこない、メルボルンではおもにベイロス博士がおこなう。それが本研究の目的である。 その具体的な方法はムンダ諸語のうち、すでに辞書などが出版されている言語をえらび、その辞書をコンピューターに打ち込むことである。本年度はその第一歩として、ディニーン神父が編纂した『ホー語・英語辞書』を選び、打ち込みを開始した。打ち込みの際には、研究協力者である在日ムンダ人に依頼し、たんにホー語と英語を打ち込むだけではなく、ホー語に対応するムンダ語も打ち込んでもらった。本年度終了時にはほぼ半分を打ち込んだ段階である。ホー語とムンダ語の関係はかなり近いことはしられていたが、ホー語とムンダ語の語彙の対応関係がこの辞書の打ち込みを通じてわかるにつれ、従来からわかっていた相違以外にも、新たな対応関係がみつかりそうで、来年度』ホー語・英語辞害』の打ち込みが終了すれば全容があきらかになるはずである。これまでのところ、本研究は順調に経過しており、来年度はオーストラリアへ行き、両博士から本研究のレビューをしていただくつもりである。
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