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2000 Fiscal Year Annual Research Report

パソコンの画像処理を応用した中世ポルトガル語叙情詩の本文校訂のための基礎研究

Research Project

Project/Area Number 10610532
Research InstitutionTokyo University of Foreign Studies

Principal Investigator

黒澤 直俊  東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (80195586)

Keywords中世ポルトガル語 / 叙情詩 / 本文校訂 / 文献学 / ガリシア・ポルトガル語 / カンティーガ / 写本 / テキスト・クリティック
Research Abstract

昨年度に引き続き画像データの入力を継続するとともに,画像データを転写し,テキストファイル化する作業を平行して行なった.画像入力に関してはアジュダ写本の残りの詩篇約100篇が完了し,さらにリスボン国立図書館蔵写本から100篇ほど入力した.過去に出版されたエディションについては,研究史的に重要なもので版権等の問題が生じない,1904年のCarolina Michaelis de Vasconcelosのアジュダ写本の研究書から該当する部分を画像入力した.これによりディスプレイ上で写本と過去の研究者の読みの対照が可能になり,画像データを転写し,テキストファイル化する作業が効率化された.この転写の作業は,古典的な本文校訂の基礎作業でもあるが,コンピューター上で行なうことにより,個々の文字の転写や省略表記の展開の際に生じる問題を総合的に解決できるという利点がある.すでに200画像分が転写された.データ処理には,本年度購入されたCD-R/RWドライブが活用され,CD-ROM化した.JAZディスクと組み合わせて,ほぼ無限の量のデータを扱うことが可能になった.画質の劣化の少ないPICTなどの形式のファイルや,データのコピーや転用に便利な圧縮形式のJPEGなど用途に合わせたデータの保存が容易になった.これらのデータをデーターベースソフトによって,1)写本内の位置,2)ジャンル,3)作者,4)作成推定年,5)詩形および韻律情報,6)写字生に関する情報および7)その他の専門技術的情報を付しリレーショナル化した.
以上,本年度の実施計画は十分に遂行された.すでに,データを中世語研究のために活用している.次年度は本研究の最終年であり,引き続き入力等の作業も継続されるが,構築された資料体に基づき,この分野の研究の基礎資料ともなり得る,研究報告書の取りまとめが行なわれる予定である.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 黒澤直俊: "古ポルトガル語における鼻母音の表記法"ロマンス語研究. 34号. (2001)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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