1998 Fiscal Year Annual Research Report
日本の土地保有税の経済政策効果に関する実証的・歴史的研究
Project/Area Number |
10630037
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
桜井 良治 静岡大学, 人文学部, 教授 (00205816)
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Keywords | 土地税制 / 土地保有コスト / 開発利益の公共還元 / 土地増価税 / 受益者負担金 |
Research Abstract |
1. 土地増価税(大正末期の土地保有税強化運動) 大阪府資料館での新しい資料の発掘によって、関-大阪市長の下での土地増価税制度化運動について、分権自治の観点から、新しい研究成果が得られる。 2. 受益者負担金制度 京都府資料館での新しい資料の発掘によって、下水道受益者負担金について、訴訟の詳細が、裏付けられる。また、大阪府資料館での新しい資料の発掘によって、成功事例が発掘される。これによって、新しい研究の視野が広がった。 3. 地価税について 東京大都市の土地保有コスト負担について、それを示す新しい資料の発掘によって、コストの高さについて、新しい観点からの研究基盤が確立された。 4. 今後の視点について (1) 日本の財政構造に占める資産課税の果たす役割を踏まえて、(土地税制の役割について、分析していく方針である。) (2) 歴史的研究については、大都市における地租の負担等を踏まえて、広い視点から、展開したい。
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Research Products
(1 results)