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1999 Fiscal Year Annual Research Report

外国語修得者の労働市場における優位性に関する実証分析

Research Project

Project/Area Number 10630040
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

松繁 寿和  大阪大学, 国際公共政策研究科, 助教授 (50219424)

Keywords英語所得 / 昇進 / 大卒 / 教育 / 言語 / ロジット分析 / 成績
Research Abstract

今年度は昨年度に行われたアンケート・データの統計分析、追加的資料の収集・分析が行われた。
4月から5月にかけて、回収データの整理とデータベース化が行われた。
6月から9月にかけて、アンケート・データの解析が行われ、98年度の後半には論文が作成された。
アンケート・データの分析およびその結果は以下のように要約される。
現在の国際経済社会における英語の重要性を考えると、たとえ日本国内の経済活動においても、英語を身につけているかどうかにより経済的地位に差が出る可能性がある点に注目し、英語能力が昇進や所得にどのような影響を与えているかを分析した。具体的には、これまで稼得能力測定で使用されてきた、教育年数、年齢、企業内経験年数等の変数に加えて、新たに英語能力という技能変数を追加して稼得能力の分析を試みた。
結果、次のようなことが明らかになった。1)現在、学部卒業までに十分な英語能力を身につけている学生はかなり少ない。よって、現在英語を仕事で使用しているものたちは、就職後仕事をしながら習得している。2)彼らのうち10%ほどは、かなり高い英語能力を身につけている。3)彼らは昇進においてかなり優位にある。4)また、推定結果は英語能力のない者よりも数10%も高い所得を得ている可能性を示している。ただし、調査対象が比較的レベルの高い大学卒業生に限られていること、キャリア形成のプロセスに関する変数が不十分であること等の課題が今後の研究に残されている。
研究成果は平成12年度に日本教育社会学会、日本経済学会で発表される予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 松繁 寿和: "キャリアマラソンの序盤:文系大卒ホワイトカラーの異動と選抜"国際公共政策研究. 4・2. 1-20 (2000)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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