• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1999 Fiscal Year Annual Research Report

アジアにおけるグローバリズムとリージョナリズム

Research Project

Project/Area Number 10630059
Research InstitutionMeiji University

Principal Investigator

堀中 浩  明治大学, 商学部, 教授 (70061843)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小出 修三  明治大学, 商学部, 助教授 (20267355)
柿崎 繁  明治大学, 商学部, 教授 (60204327)
風間 信隆  明治大学, 商学部, 教授 (60130803)
涌井 秀行  明治学院大学, 国際関係学部, 助教授 (40298055)
Keywordsアジア / グローバリズム / リージョナリズム / 情報化 / アジア通過・経済危機 / 自動車産業 / エレクトロニクス産業 / アジア物流
Research Abstract

世界資本主義は、ソ連=東欧社会主義体制の崩壊以後のグローバルなレベルでの市場経済化の進展と、EUの成立やAPECなどのリージョナリズムの展開として発展している。好景気が続くアメリカにおいてマネーや実物レベルでのアウトソーシングなどグローバルなレベルでの情報ネットワーク利用が進展する一方で、デジタル・ディヴァイドが問題とされている。また若干上向きつつあるとはいえEUやアジアの嵐の中で種々の軋轢や矛盾が噴出してきている。こうして世界資本主義の発展は、進展するグローバリズムとリージョナリズムの併存と相克という特徴づけに集約される本質的な転換の局面を一層露わにしてきている。即ち世界経済全体において国民経済や国民国家の役割が否定される新たな傾向が生じ、資本主義経済における急速な発展が新たに生じてきている。東アジアでも、80年代後半世界経済の「成長センター」といわれ、また97年アジア発の通貨や株式市場における動揺の世界的波及とそれへの独特な反応が示したように、グローバル化の進展と同時に香港返還後の中国を含む東アジアの独特な(政治)社会経済的事情との相克、一言にしてグローバリズムの進展とリージョナリズムとが独特の形で現れてきているようである。この点は、1997年におけるタイの通貨危機を発端とするアジアの通貨・経済危機への広がりと、またそれに対する各国の独自的対処とにおいて端的に現れてきた。本研究は、進展するグローバリズムとリージョナリズムとの関連の中で、とりわけ香港返還後の中国を中心としたアジアの成長メカニズムの解明とその展望を明らかにすることを研究課題としているが、本年度はアジアにおけるグローバル化とリージョナル化に関わる文献・資料を収集し、その実態調査として本学からも研究補助が与えられている社会科学総合研究の研究費をも利用して中国におけるヒヤリング・調査を行なうことを当初の主要課題としてきた。中国でのヒヤリング調査では、宝山製鉄所、国営でドイツのフォルクスワーゲンと合弁の自動車会社(第一汽車)、北京JVC電子産業有限公司のヒヤリングを行なった。宝山では欧米との技術提携について、第一汽車ではドイツとの合弁のねらいと中国の自動車産業の展望について、JVCでは日本企業の中国市場の位置づけなどについてヒヤリングすることができた。アジア経済危機との関係や中国における生産性の水準に注目していたが、建国50周年記念との関係で十分工場が稼働していないところが多かった。中国は、アジア通貨・経済危機のなかで、通貨危機の現れにおいてグローバリズムとリージョナリズムという観点からみて独特な様相を示してきているが、それは多国籍企業によるグローバルな資本展開と相関的な各国独自の発展戦略との関わりがあるようである。この点は、北京大学光華管理学院主任劉氏、同教授八杉氏、中国国際交流中心許副部長とのレビューと意見交換を通じて明らかになったように思われる。以上の中国のヒヤリング・調査とともに、今年度は、97年アジア通貨危機発生以降の新たな事態を分析・展望した文献・資料が多く現れてきた関係で、文献収集とデータ解析、その評価などの研究会を行ってきた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 堀中 浩: "国際分業と国家の役割"明大商学論叢. 82-3. 133-172 (2000)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi