1999 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを利用したマーケティング・リサーチ・システムに関する実証的研究
Project/Area Number |
10630102
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
守口 剛 立教大学, 社会学部, 教授 (70298066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡太 彬訓 立教大学, 社会学部, 教授 (00062662)
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Keywords | インターネット / マーケティング・リサーチ / オンライン調査 / 定性調査 / 消費者行動 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度実施した調査結果を踏まえ,既に稼動しているオンライン調査システムについて,その特長と課題などについて整理を行った.さらに,ここから得られた知見をもとに,オンライン調査システムのテスト版を開発した. オンライン調査システムは急速に稼動数が増加しているが,最近の傾向から下記のような課題が明らかになった. ・ 調査機関が運営するシステムの他に,製造業者,小売業者などが自社のホームページ上にオンライン調査のシステムをビルト・インするタイプが急速に増加している. ・ オンライン調査では回答者自らが能動的に調査に参加することが可能であることもあり,特定の回答者がアンケート調査を実施している様々なサイトを頻繁に訪れ,回答する場合が増加している。 ・ この結果,調査対象者の偏り,調査結果の信憑性などの点で大きな問題が生じてきている. こうした点から,インターネットを利用した調査においては,多数の回答者を集めるよりも,特定少数の回答者とのインタラクションを主眼とすることによって,その有効性を発揮できると考えられる.この点を考慮して,オンライン調査システムのテスト版を開発した.なお,今年度の研究成果およびオンライン調査システムのテスト版については,ホームページ上に公開する予定である.
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