1998 Fiscal Year Annual Research Report
革新的中堅中小企業の新製品開発活動とその成果についての研究
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10630113
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| Research Institution | Yamaguchi University |
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Principal Investigator |
米谷 雅之 山口大学, 経済学部, 教授 (50034864)
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| Keywords | ベンチャー企業 / 製品開発 / マーケティング / 製品差別化 / 市場細分化 / 中小企業 |
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| Research Abstract |
今年度は企業の新製品開発活動の実態と成果についての理論的な考察を行うとともに、中堅中小企業を含む現代企業の製品開発の実態を把握すべく、トヨタ自動車やマツダ等の大企業や中小企業を含む数社の企業、および中小企業庁調査室などへのヒアリング調査を実施した。また、特にベンチャー企業を含む中堅中小企業の製品開発およびマーケティング問題の実態を明らかにするために、中国地域のベンチャー・中小企業を対象にしたアンケート調査を用いて詳しく分析した。今年度の研究調査、およびそれによって得られた主な知見は次のようなものであった。(1)中堅中小企業の新製品開発活動とその成果は、現代企業一般に共通する面と中小企業に固有の側面の2つに規定される。(2)製品戦略としての製品差別化と市場細分化の意義について考察し、2つの活動が現代中小企業にとっても大企業と同様に重要であることを明らかにした。(3)製品差別化と市場細分化は製品差異の意識的創造として捉えられるが、それは単に製品を操作するだけではなく、市場への積極的な働きかけを不可避とする。(4)成熟市場における計画的陳腐化やモデルチェンジの性格を明らかにし、現代製品開発行動への含意について言及した。(5)特にベンチャーを含む中小企業の場合、マーケティング遂行能力が弱く、それが製品開発の成果に大きく影響している。(5)多様なベンチャー支援策が講じられているが、ベンチャー企業育成のためには適切なマーケティング支援の方策が必要である。
これらの研究成果の一部は学会雑誌に掲載するとともに、日本商品学会関西・中四国・九州3部会合同研究大会などで報告した。
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