1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10630130
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
谷 武幸 神戸大学, 経営学部, 教授 (00030718)
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Keywords | ミニ・プロフィットセンター / 水平的インターラクション / 垂直的インターラクション |
Research Abstract |
本年度は、文献レビューおよび過去に行ったパイロット調査および新規に行ったケース研究に基づいて、暫定的な質問票を作成し、サーベイ調査を1社について実施した。質問票では、ミニ・プロフィットセンターの導入によって、(1)下位の職長クラスの管理者のモチベーションおよび職務満足、(2)彼らのリーダーシップスタイル、(3)上司との垂直的インターラクション、(4)同僚との水平的インターラクション、および(5)業績がどのように変化したかを測定した。得られたデータに分析・観察を加えることによって、どういう要因がエンパワメントをもたらしているかを分析する概念フレームワークが得られた。管理会計情報を介した水平的インターラクション(特にマーケット情報の共有)および水平的インターラクションによる方針と環境情報の共有がエンパワメントをもたらすというのが概念フレームワークである。この妥当性は、質問票調査会社の管理システム担当者、ミニ・プロフィットセンターの課長・係長に対するインタビュー調査によっても検証した。 この研究成果は平成11年9月に行われる日本会計研究学会全国大会で報告予定である。 来年度の研究計画としては、質問票を改善し、より本格的なサーベイ調査を実施するとともに、ケースの集積を行う。
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