1998 Fiscal Year Annual Research Report
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10640011
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| Research Institution | 東京商船大学 |
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Principal Investigator |
有木 進 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (40212641)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 滋 東京商船大学, 商船学部, 教授 (00016940)
章 菲菲 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (10226293)
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| Keywords | 工学系における数学教育 |
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| Research Abstract |
本年度は数学教育への工学的視点の導入を中心に研究を進めた。具体的には、「数理科学序論としての線形代数」という教科書を作成し、又教務課の了解を得て、数学演習に特別クラスを作り、上記教科書をもとに作成したプリントを用いて演習を実施した。得られた知見としては、(1)工学的題材を用いた演習問題を学生が自力で解けるためには、たとえ易しい穴埋め式の問題であっても従来通りの解析学・線形代数の授業では限界があること、特に工学系において強調されるべき数学的アイデアが従来の授業では強調されておらず、学生が演習問題を解くのに困難を感じる場面がしばしば見られたこと。(2)学生へのアンケートを実施したところ、このような工学的視点を導入した授業のねらいについては、成功しているとの評価が9割以上を占めたこと、しかし又従来通りの授業に対しても否定的とはいえないこと。があげられる。その他本学大学院生による研究授業を実施し、当該学生自身の提出したレポートと受講学生からのアンケート結果を総合して考察したところ、本学の学生は学部・大学院を通じて、知識は定着しないが、予習すれば思い出せるレベルにあり、これで研究やTAとしての業務に従事するのに十分であると思われること、がわかった。次年度はこの認識に基づいて教科書を完成させることとなる。
もう1つの研究計画の柱である制御理論の代数学的視点からの研究については、本年度は準備段階であり、有木・中村はワイマン・ブロッホ・マースデンの論文を中心に考察を進め、章は従来の研究の延長線上で研究を進めた。
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