1998 Fiscal Year Annual Research Report
アマルガムの方法による、標数2型の単純群の構造の研究
Project/Area Number |
10640033
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
田中 康彦 大分大学, 工学部, 助教授 (70244150)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大河内 茂美 大分大学, 工学部, 教授 (70128338)
佐藤 静 大分大学, 工学部, 教授 (20040719)
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Keywords | amalgams / solvable 2 local subgroups / characteristic 2 type / finite simple groups / revision / classification |
Research Abstract |
本研究の目標は、「アマルガム」の方法により、次の3段階で標数2型の単純群の構造を調べることであった。 1. 2群Sと、Sと同型なシロ-2部分群をもつ群X、Y(同型写像を固定し、X⊇S⊆Yとみなす)があるとき、条件(1)O_S(X)≠1≠O_S(Y)、(2)O_S(X,Y)=1、(3)ある種の条件B、の下で、三つ組(X,S,Y)の「型」(同型類)を分類する。(ただし、O_S(X)は、Sに含まれる部分群で、Xで正規であるもののうちで最大のものをあらわす。) 2. ある種の条件Aをみたす単純群Gに対して、そのシロ-2部分群Sと、Sを含む部分群X、Yで、条件(1)O_2(X)≠1≠O_2(Y)、(2)O_2(〈X,Y〉)=1、(3)ある種の条件B、をみたすものをみつける。 3. ある種の条件Aをみたす単純群Gに対して、2でみつけた部分群の組(X,S,Y)が、1で分類したどの「型」(同型類)に属するかにより、Gの同型類を分類する。 本年度は、条件Aが「標数2型、かつすべての2局所部分群が可解群」である場合に、上の段階3の問題を研究した。この場合、条件Bは「部分群XとYはともに2束縛的でかつ核がない」とあらわされる。この結果を、段階1と2についてすでに得られていた結果とあわせることにより、すべての2局所部分群が可解群である標数2型の単純群の新しい分類法が完成した。以上の結果は、雑誌Journal of Algebraにおいて発表される。
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