1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10640131
|
Research Institution | KITAKYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
吉田 祐治 北九州大学, 経済学部, 教授 (90192426)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中神 潤一 千葉大学, 理学部, 教授 (30092076)
安田 正実 千葉大学, 理学部, 教授 (00041244)
蔵野 正美 千葉大学, 教育学部, 教授 (70029487)
岩本 誠一 九州大学, 経済学部, 教授 (90037284)
|
Keywords | ファジィ・システム / 決定過程 / ファジィ動的計画法 / 最適方程式 / ファジィ関係方程式 / 極限定理 / ゼロ和ゲーム / 最適停止 |
Research Abstract |
本研究は、不確実な情報を持つシステム(ファジィシステム)の数理構造に関する解析とその意思決定理論の応用研究を目的としている。主な研究成果は次の通りである。 1.推移的ファジィ関係をもつファジィシステムの極限状態の解析を行った。 2.極限状態の満たすファジィ関係方程式の解空間の構造を明らかにした。 3.ファジィ決定過程における時間平均型のファジィ利得をファジィシステムの極限状態を用いて特徴付けを与えた。 4.ファジィシステムの2人ゼロ和停止問題に関して、最適な停止時刻とゲームの値を与えた。 5.ファジィシステムの再帰集合を用いて最適停止問題の解を数値的に計算する方法を与えた。 これらの研究成果は、国際学術雑誌Fussy Sets and Systems や Computers Math.Appl.等に掲載されている。また、本研究の成果は、京都大学数理解席研究所の研究集会や日本数学会において口頭発表を行っている。また、国際学会IFSA'99(Taipei,Taiwan,Proceedings Vol.1 PP.362-366,CFSAT出版),International Workshop on Markov Processes and Controlled Markov Chains,(Husam,China),IFORS'99(於北京,中国)において口頭発表を行った。 本年度は、ファジィシステムの基本構造の解析と意思決定への応用研究に於いて研究成果が得ることができた。本研究に参加した研究者は、本研究の実施計画に基づき、それぞれ一定の成果を納め、研究論文や口頭発表を行っている。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 蔵野 正美(共著): "A Fuzzy Relational Equation in Dynamics Fuzzy Systems"Fuzzy Sets and Systems. Vol.101.No3. 439-443 (1999)
-
[Publications] 吉田 祐治: "A Minimax Theorem for Zero-Sum Stopping Games in Dynamics Fuzzy Systems"Mathematical and Computer Modelling. Vol.29 No.1. 19-33 (1999)
-
[Publications] 蔵野 正美(共著): "The Time Average Reward for Some Dynamics Fuzzy Systems"Computers & Mathematics with Applications. Vol.37 No.11-12. 77-86 (1999)
-
[Publications] 吉田 祐治: "Superharmonic Fuzzy Sets on Recurrent Sets in Dynamic Fuzzy Systems"Computers & Mathematics with Applications. Vol.37 No.11-12. 87-93 (1999)
-
[Publications] 岩本誠一: "Conditional Decision Processes with Recussive Function"J.Math.Anal.Appl.. Vol.230 No.1. 193-210 (1999)
-
[Publications] 吉田 祐治: "A Limit Theorem in Dynamic Fuzzy Systems with Transitive Fuzzy Relations"Fuzzy Sets and Systems. Vol.109 No.3. 371-378 (2000)