1999 Fiscal Year Annual Research Report
| Project/Area Number |
10640151
|
|---|
| Research Institution | Ibaraki University |
|---|
Principal Investigator |
曽我 日出夫 茨城大学, 教育学部, 教授 (40125795)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川下 美潮 茨城大学, 教育学部, 助教授 (80214633)
田中 靖夫 茨城大学, 教育学部, 教授 (30007520)
海津 聡 茨城大学, 教育学部, 教授 (80017409)
伊東 裕也 電通大学, 電通学部, 助教授 (30211056)
中村 玄 群馬大学, 工学部, 教授 (50118535)
|
|---|
| Keywords | 弾性波 / 波動方程式 / 散乱理論 / 漸近解 / 反射 / エネルギー減衰 / 数理物理学 / 双曲型方程式 |
|---|
| Research Abstract |
昨年度(平成10年度)は、表面波や全反射の漸近表現式を構成することなどに一定程度の成果を得た。今年度は(平成11年度)は、昨年度の研究をもとにして、表面波に対する散乱理論の構成やそれに関連するさまざまな散乱問題の考察を行った。
このような方向の研究を各分担著は独自に行うとともに、茨城大学などで一同に集まり、関連研究者をも加えて共同研究集会を開いた。また、本研究の代表者は韓国で開催された国際会議(シンポジウム)に招待され、本研究で得た結果を発表した。
本年度の研究の中で最も大きな成果は、表面波に対する散乱理論の構成ができたことである。すなわち、弾性体にはRayleigh波と呼ばれる境界の表面に集中している特殊な波が存在するが、この波は他のタイプのものとは分離的な振る舞いをし、これのみを抽出した形で散乱理論が構成できるかことを明らかにした。さらに、Rayleigh波のエネルギー減衰状況などの散乱問題を詳しく分析することができた。また、関連するいくつかの研究成果も得ることができた。
これらの詳しい内容については、いずれ論文として発表する予定であるし、後日提出する本研究全体の報告書の中でも詳しく説明する。
|
