1998 Fiscal Year Annual Research Report
エネルギーフロンティア加速器における超対称性の検証
Project/Area Number |
10640243
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
日笠 健一 東北大学, 大学院理学研究科, 教授 (20208739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 洋一 東北大学, 大学院理学研究科, 助手 (00281965)
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Keywords | 超対称性 / コライダー物理 / ゲージボソン / ヒッグス粒子 / 軸射補正 / 電子陽電子衝突 / トップクォーク / 高エネルギー物理学 |
Research Abstract |
1. 超対称理論に関して,まずスカラーレプトンの質量の違いがチャージノの3体崩壊の分岐比に与える影響を調べた。特にチャージノにゲージノの成分が主要である場合は,スカラー電子,スカラータウが数百GeVという大きな質量を持っていても分岐比を大きく変えることが見いだされた。タウへの崩壊モードが数倍になることもある。さらに,Wボソンへの2体崩壊が可能な場合でも,スカラーレプトン交換による3体崩壊が十分観測可能な場合があることを見いだした。この場合,終状態レプトンやジェットの運動学的情報から2体と3体の比を推定でき,これからスカラーレプトンの質量を求められることを示した。この測定がなされれば,超対称性の破れの機構に対する手がかりが得られるであろう。 2. 超対称性による結合定数の間の等式は超対称粒子の質量によって補正を受ける。この効果によって生成できないほど重い超対象粒子の影響を調べることができる。この補正の新しい取扱いを提案し,電子陽電子衝突におけるチャージノ対生成で補正効果を測定する可能性を検討した。 3. スカラートップまたはボトムクォータの2つの状態のうち重い方が,軽い方とゲージボソンやヒッグスボソンに崩壊する過程が重要になる場合があることを示した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.Hisaka: "Probing sgenerution spectrum in chargino decays" Physics Letters B. 435. 67-72 (1998)
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[Publications] K.Hisaka: "Probing anomalous top quark interachions at the Fermilab Tevatron Collider" Physical Review D. 58. 114003 (1998)
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[Publications] K.Igi: "Another look at ΠΠ scattering in the scalar channel" Physical Review D. 59. 034005 (1999)
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[Publications] S.Kiyoura: "Radiative corrections to a supersymmetric relation : A new approach" Physical Review D. 58. 075002 (1998)
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[Publications] A.Bartl: "Bosonic decays of t^^〜_z and b^^〜_2" Physics Letter B. 435. 118-124 (1998)
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[Publications] A.Bartl: "SUSY QCD Correch,ons to stop and sbottom decays into Higgs bosons" Physical Review D. 印刷中. (1999)