1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10640261
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
九後 太一 京都大学, 大学院理学研究科, 教授 (00115833)
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Keywords | 弦の場の理論 / BRS不変性 / アノマリー / ニュートリノ / GUT / 質量行列 |
Research Abstract |
今年度の研究実績は次の通りである。 1. Unoriented Open-closed string混合系の場の理論の構成: 「向き付けできない開弦/閉弦の系に対する場の理論」は、1昨年に場の2次のオーダーまで構成し,そのゲージ不変性をそのオーダーまで示していたが、今回、その系の場の(フルオーダーの)作用を与え、tree levelでのBRS不変性の完全な証明を与えた。また、1-loopでのアノマリーと相殺すると予想されるグラフについても、そのアノマラスな1-loopグラフを同定した。さらに、このtree levelでのBRS不変性の証明にあたって、PeskinらのoriginalなGGRT,定理を1-loopレベルまで拡張する必要があり、この拡張定理を証明しProgress誌に発表した。 2. E@@S26@@E2におけるNe11trino mass:Fermion massのhierarchicalな構造を出す,一つの考え方として、anomalous U(1)chargeを用いるFrogatt-NielSen機構というのがある。E@@S26@@E2は、Stringの示唆するGUT群であるが、E@@S26@@E2のような大きな群を用いると、このU(1)chargeのアサインが、各世代に対して一つの値しか与えられない。そうすると、up quark Sector,down quark Secter,charged lepton Sector,neurin sector,全てが皆共通のhierarchicalなmasss matrixが出てしまい、現実と全く合わない。ところが、E@@S26@@E2の基本表現27は、SO(10)(SU(5))で分解すると16(10+5@@S1*@@E1+1)+10(5+5@@S1*@@E1)+1、というように、SU(5)の5@@S1*@@E1および1が2回づつ入っている。我々は、第1,2世代は、16の5@@S1*@@E1をとり、第3世代だけ、10の5@@S1*@@E1を取るシナリオ(E-twisted scenario)を考え、minimalなHiggs(2組)で、up quark sector,down quark sector,chargedlepton sector,neutrino sector全てで、現在の実験と矛盾しないmass matrixが再現できることを示したoとくに、ν@@S2μ@@E2-ν@@S2γ@@E2の大きな混合と、down quark sectorの小さな混合が矛盾なく説明できる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] M.Bando: "Neutrino Mass Texture with Large Mixing" Phys.Rev.Lett.80巻14号. 3004-3007 (1998)
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[Publications] T.Kugo: "Unoriented Open-Closed String Field Theory" Prog.Theor.Phys.99巻4号. 649-689 (1998)
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[Publications] T.Asakawa: "On the Generalized Gluing and Resmoothing Theorem" Prog.Theor.Phys.100巻2号. 437-454 (1998)
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[Publications] T.Asakawa: "BRS Invariance of Unoriented Open-Closed String Field Theory" Prog.Theor.Phys.100巻4号. 831-879 (1998)