1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10640271
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
田村 圭介 福井医科大学, 医学部, 助教授 (30212046)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相良 達至 九州大学, 理学部, 助教授 (00128026)
松岡 伸行 大阪大学, 核物理研究センター, 助手 (10030032)
大垣内 多徳 福井医科大学, 医学部, 教務職員 (70291375)
横尾 由松 福井医科大学, 医学部, 教授 (10028160)
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Keywords | パイ中間子 / 核子-核子 / しきい値 |
Research Abstract |
2核子過程によるパイ中間子発生反応についての研究をおこなった。近年提案されている「重い中間子交換模型」と「パイ中間子多重散乱模型」によって各種のパイ中間子発生反応を調べた。その結果、しきい値近傍については、s-波生成機構が重要な役割をはたしており、高エネルギー領域についてはp-波生成機構によって説明されることが判明した。また、pp→ppπ^0反応について、角分布の測定と理論解析を行い、Δ共鳴励起に関して極めて短距離での構造を議論できることを示した。さらに、pn→ppπ^-反応についての議論によって、s-波生成機構を与える行列要素の符号を決定した。pn→PPπ^-反応はπ^0発生反応と同じS-波生成機構にあわせて、p-波生成機構からの寄与も持つ。このため、干渉の効果により、角分布は非対称な構造を持つ。本研究において、π^-反応の測定を行い、理論解析とあわせて議論を行ったことにより、行列要素の符号に関して明確な結論を得たものである。
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[Publications] K.Tamura: "pion production mechanism in nucleon-nucleon collisions" proceedings of International symposium on Nuclear Electro-week spectroscopy. (1999)
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[Publications] T.Yoshimura et al.: "Alpha spectroscopic factors for 6Li, 7Li, 9Be and 12C" Nuclear Physics A. 641. 3-20 (1998)