1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10640285
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Research Institution | Meiji Gakuin University |
Principal Investigator |
金子 敏明 明治学院大学, 一般教育部, 教授 (40177522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 正 高エネルギー加速器研究機構, 計算科学センター, 助教授 (90184481)
黒田 正明 明治学院大学, 一般教育部, 教授 (00170134)
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Keywords | GRACE / SUSY / 摂動論 / 自動計算 |
Research Abstract |
1. これまで超対称模型における素粒子反応の理論解析を自動化するプログラムGRACE-SUSYを開発して来た。これは、計算機上でファインマングラフの生成から振幅計算、イベントジェネレータの作成までを自動的に行う。今年度までにトリー反応に関して開発はほぼ完了した。その詳細に関しては未発表であるが、このシステムを用いて作成した、複数の反応を含むイベントジェネレータSUSY23を公表した。このプログラムは既にLEP IIの実験の解析等に実用的に使われている。 2. 1ループ過程では、2点関数を数値計算ライブラリとして作成するための振幅自動生成プログラム、counter termを含む全ファインマングラフ・振幅の生成等、システムの全般にわたり標準模型から超対称模型への拡張を行った。具体的な粒子崩壊過程での自動解析も完了している。また、従来このシステムではon-shell renormalozationschemeでの繰り込みを前提としてきたが、これをより一般的な繰り込みschemeで使えるよう拡張した。 3. これらの解析の基礎となるファインマンルールには数千個のvertexを含み、現状ではこれを人手によって一定の書式のデータとしてファイルに作成しておく必要がある。これを種々の模型の変種への変更を自由に正確に行うためにはsymmetry breaking前のlagrangianから出発して、計算機内でsymmetry breakingを行い、物理的な粒子に対するファインマンルールを作成する必要がある。今年度はこのようなシステムへの作成に向けて、数式処理システムreduce上でsymmetry breakingの方法の検討を行った。
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Research Products
(1 results)