2000 Fiscal Year Annual Research Report
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10640330
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
上田 和夫 東京大学, 物性研究所, 教授 (70114395)
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Keywords | 磁場誘起ギャップ / サインゴルドン場の理論 / 反対称交換相互作用 / 密度行列繰り込み群 / スピンギャップ / 電荷秩序 / 直交ダイマー / トリプレット励起 |
Research Abstract |
Yb_4As_3は、小数キャリアーの近藤系として知られていた。しかし、その重い電子的な比熱の振舞いが、電荷秩序によって形成された一次元ハイゼンベルグスピン鎖によるのではないかという指摘がFulde達によってなされ、実際神木達はスピン励起がdes Cloizeax-Pearsonモードになっていることを中性子散乱によって確認した。しかし、一つの疑問点が残っていた。一次元ハイゼンベルグスピン鎖のスピン励起であるdes Cloizeax-Pearsonモードは、磁場中でも連続スペクトルを形成し比熱の磁場依存性はあまり強くないのに対し、実際に観測される比熱には小さな磁場でギャップが現れる。われわれは、Yb_4As_3の構造を解析することによって、交替するDzyaloshinskii-Moriya相互作用が存在することを指摘し有効ハミルトニアンを求めた。その低エネルギーの有効理論はサインゴルドン場の理論であるが、磁場依存性の全体、また温度依存性の全体を議論するには不十分で、現在密度行列繰り込み群を用いた解析を行なっている。 二次元でスピンギャップと磁化プラトーを示す直交ダイマーの系については、二個のトリプレット励起について調べ、一個のトリプレット励起よりも大きな分散を示すことを明らかにした。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] H.Shiba: "Effective Hamiltonian for Charge-Oedered Yb_4As_3"J.Phys.Soc.Jpn. 69・5. 1493-1497 (2000)
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[Publications] S.Miyahara: "Thermodynamic Properties of the Three-Dimensional Orthogonal Dimer Model for SrCu_2(BO_3)_2"J.Phys.Soc.Jpn.Suppl.B. 69. 72-77 (2000)
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[Publications] K.Totsuka: "Low-Lying Magnetic Excitation of the Shastry-Sutherland Model"Phys.Rev.Lett.. 86・3. 520-523 (2001)
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[Publications] S.Miyahara: "Magnetic Excitations in SrCu_2(BO_3)_2"ASR2000. (preprint). (2000)