1998 Fiscal Year Annual Research Report
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10640337
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| Research Institution | Niigata University |
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Principal Investigator |
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| Keywords | 超伝導 / 磁気構造 / 結晶構造 / 逐次磁気相転移 / 低温中性子回析 / 比熱 |
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| Research Abstract |
立方晶ホイスラー合金であるErPd_2Sn(Tc=1.17K,T_N=1.0K)およびYbPd_2Sn(Tc=2.3K,T_N=0.22K)は低温で超伝導と磁気秩序が共存する物質として知られている.
我々は多結晶のYbPd_2Snを育成し,超伝導転移を研究するため,電気抵抗,交流帯磁率および比熱の低温実験を行なった.また超伝導状態と共存する磁気秩序の構造を決定するために,30mKまでの極低温における中性子回析の実験を行なった.その結果ErPd_2Sn(FCC-type II反強磁性,k=[1/2,1/2,1/2]とそれに付随した不整合要素が存在する.)とYbPd_2Sn(FCC-type I反強磁性,k=[0,0,1]であり不整合相は存在しない.)とで異なる磁気構造をもつことを明らかにした.
新しい三元系希土類化合物であるR_3Pd_<20>X_6(X=Ge,Si)はヘビーフェルミオンのような異常な伝導や磁性現象を示したり,四重極子秩序が起きる物質であると報告されている.我々は多結晶試料Tb_3Pd_<20>Si_6を育成し,比熱,帯磁率および中性子回析の実験を行なった.Tbイオンは結晶学的に異なる2つのサイト4a,8cに位置し,ネール温度T_<N1>=10.2KとT_<N2>=4.1Kの2つの連続的な磁気秩序が発生する.T_<N1>以下では8cサイトは波数ベクトルk_1=[1,1,1]の反強磁性秩序が生じるが,4aサイトはT_<N2>まで秩序化しない.T_<N2>以下では4aサイトは波数ベクトルk_2=[0,0,1]の反強磁性秩序が生じる.このような連続的な磁気秩序が起こる物質は極めて例が少なく,異なる波数ベクトルをもつ2つのサイトの連続的な磁気秩序の例としてはTb_3Pd_<20>Si_6が初めての試料である.さらに我々はR_3Pd_<20>X_6(X=Ge,Si)化合物のシリーズのTb_3Pd_<20>Si_6において初めて完全に磁気構造を決定した.
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[Publications] H. Kitazawa: "MAGNETIC STRUCTURES OF THE RARE-EARTH PLATINUM ALUMINIDES RPtAl(R=Ce,Pr,Nd)" J.Solid State Chem. 140. 233-241 (1998)
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[Publications] A.Donni: "MAGNETIC ORDER AND CRYSTAL-FIELD EXCITATIONS IN Nd_3Pd_<20>Ge_6" J.Phys: Condensed Matter. 10. 7219-7229 (1998)
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[Publications] D.X.Li: "EVIDENCE FOR THE fORMATION OF THE SPIN GLASS STATE IN U_2PdSi_3" Phys.Rev.B. 57. 7434-7437 (1998)
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[Publications] A.Donni: "CRYSTALLINE-ELECTRIC FIELD EXCITATIONS OF RPd_2Ga_3(R=Ce,Pr,Nd) STUDIED BY POWDER NEUTRON SCATTERING" Z.Phys.B: Condensed Matte. 10. 403-409 (1997)
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[Publications] G.Bottger: "LOW-TEMPERATURE SPECIFIC HEAT OF Er_2Ba_4Cu_7O_<15-δ>" Z.Phys.B: Condensed Matter. 104. 195-198 (1997)
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[Publications] A.Donni: "NEUTRON-CRYSTALLINE ELECTRIC FIELD SPECTROSCOPY OF RPd_2Al_3(R=Ce,Pr,Nd)" J.Phys: Condensed Matter. 9. 5921-5933 (1997)
