1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10640404
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
本蔵 義守 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00114637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松島 政貴 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (20242266)
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Keywords | 地球惑星ダイナモ / MHDダイナモ / 地球惑星磁場 |
Research Abstract |
地球及び惑星のダイナモ問題を解決するために,3次元MHDダイナモ問題を解く.これまでに磁場の振舞いを調べるためには空間スケールを非常に小さくすることが重要であることがわかった.本研究の目的は,空間スケールを自在に変化できるような新たな計算コードを完成させ,大規模な数値計算を実行し,地球・惑星・衛星のダイナモの振舞いを明らかにすることである.新たな計算コードでは,格子点を時間的に変動させることにより,異なった空間スケールを同時に扱えるようにする. 今年度は従来の計算コードを改良した.まず,購入した高性能ワークステーション上で,我々の標準モデルに対する数値計算を行った.そして,これまでの計算結果と比較した.我々の標準モデルはテイラー数やレイリー数を小さめの値にしてあるので,解の振舞いはカオス的にはなっていない.赤道面における2つの沸き出しと2つの沈み込みとから形成される対流セル,及び対流セルに閉じ込められた磁場が解の特徴である.今年度得られた計算結果においても,前述と同じ特徴が見られ,我々の新たなコードによる数値計算結果の信頼性を得ることができた.格子点を時間的に,自動的に変動させるという部分はまだ計算コードには組み入れられていないが,計算コードをさらに改良するときに組み入れる予定である.本研究の成果は,今年の地球惑星科学関連学会合同大会及び英国で開かれるIUGGにおいて発表する予定である.また,国際的にダイナモ計算のベンチマークテストを行うということが組織されており,我々もその組織に加わっている.そして,2000年に英国で開かれるSEDI国際シンポジウムで結果が議論されることになっている.我々もその発表に向けて,次年度は計算コードを改良していく予定である.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 本蔵義守: "地球ダイナモのシミュレーション" パリティ. 13巻・12号. 100-102 (1998)
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[Publications] Katayama,J.S.: "Some characteristics of magnetic field behavior in a model of MHD dynamo thermally driven in a rotating spherical shell" Phys.Earth Planet.Inter.(in press).