1999 Fiscal Year Annual Research Report
レーザ高度計による月の地形決定ソフト開発と計測の最適化
Project/Area Number |
10640412
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
大江 昌嗣 国立天文台, 地球回転研究系, 教授 (00088783)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日置 幸介 国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (30280564)
坪川 恒也 国立天文台, 水沢観測センター, 助教授 (90125211)
荒木 博志 国立天文台, 水沢観測センター, 助手 (10290884)
河野 宣之 国立天文台, 地球回転研究系, 教授 (10186116)
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Keywords | レーザ高度計 / 月の地形決定 / 姿勢及び衛星時刻 / VLBI観測による |
Research Abstract |
本年度は次のような開発を行った。 1)レーザ高度計の熱設計と評価 太陽の直射光及び月面からの熱輻射による温度変化を考慮し、レーザ高度計の熱設計を行い、その評価と測定精度向上についての研究を行った。(大江、坪川、荒木、河野) 2)周回衛星姿勢決定ソフトウエア開発 周回衛星の姿勢及び衛星時刻の決定精度を評価し、それらにかなりの誤差があった場合について、レーザ高度計の測定データと地形カメラ等による地形データを比較解析して、レーザ高度計の姿勢と時刻の誤差、更には軌道誤差を解く方法を検討し、そのソフト開発についての調査を進めた。(河野、荒木、大江)。 3)VLBI観測による周回衛星の軌道の改良のためのソフトウエア開発 月の重力場の未知のポテンシャル係数によって周回衛星の軌道が摂動を受けるので、地上からのVLBI観測を行い従来の方法のドップラー観測によるものと合わせて、軌道を精密に決定する方法の開発を進めた。これによって、軌道変動をほぼ目的の精度まで観測することが可能であることを確かめた。(日置)
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 大江昌嗣: "潮汐による地球月系の進化"テクトニック活動域で多面的に見た潮汐の研究(京都大学・防災研究所研究会). 93-98 (1999)
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[Publications] 日置幸介: "Three-dimensional tracking of a lunar satellite with differential very-long-baseline-interferometry"Adv. Space Res.. 23. 1821-1824 (1999)
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[Publications] 大江 昌嗣: "生きている地球の新しい見方(第13回「大学と科学」公開シンポジウム)"太古、月は近かった. 8 (1999)