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1998 Fiscal Year Annual Research Report

熱帯降雨衛星観測とライダー雲観測とを用いた雲の放射効果の定量的評価に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10640426
Research InstitutionNational Institute for Environmental Studies

Principal Investigator

高薮 緑  国立環境研究所, 大気圏環境部, 主任研究員 (10197212)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松井 一郎  国立環境研究所, 大気圏環境部, 主任研究員 (30229398)
杉本 伸夫  国立環境研究所, 大気圏環境部, 室長 (90132852)
Keywordsライダー観測 / 雲鉛直分布 / 大規模雲システム / ジャカルタ
Research Abstract

インドネシア・ジャカルタに設置された小型ミーライダーにより、対流圏の雲の連続観測を行った。本年度は、1998年10月7日-13日、11月18日-30日、12月4日-16日の3期間において、雲データが取得された。このデータから雲底高度を算出すると共に、雲の鉛直分布の様相を解析した。一方、気象衛星「ひまわり」(GMS)の赤外黒体輻射温度データおよび、ECMWF(欧州中期気象予報センター)客観解析解析データを収集し、ジャカルタで観測された雲と、数百km〜数千kmの大規模スケールの雲システムとの対応を解析した。10-12月の期間では、10月下旬から11月上旬にかけてMadden-Julian振動(MJO)と呼ばれる30-60日周期の対流活動システムがこの地域を通過し、この頃から雲活動が活発になった。ライダーにより観測された雲の鉛直分布は、10月上旬には上層一層であったのに対し、雨期に入った11月下旬〜12月の分布は、5〜6kmの中層と9〜15kmの上層との2層構造という特徴があるのが解った。大気の大規模場構造の変化により、雲の生成に相違が生じることが示唆されたが、これが季節進行によるものか、MJOなどの大規模対流システムの特徴を示すものであるかを調べることは、今後の解析課題である。来年度以降は、さらにライダー観測の雲データを蓄積し、雲の鉛直分布と大規模場の雲システムや水蒸気分布等の気象場との関係をより統計的に解析する。また、TRMM(熱帯降雨観測計画)衛星搭載のCERES(雲及び地球放射エネルギー観測装置)データを収集処理し、大気上端放射との関係を解析する予定である。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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