• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1998 Fiscal Year Annual Research Report

信州木崎湖底堆積物に基づく過去4,5千年間の環境変遷の高精度解析

Research Project

Project/Area Number 10640436
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

公文 富士夫  信州大学, 理学部, 助教授 (60161717)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福島 和夫  信州大学, 理学部, 教授 (20106602)
林 秀剛  信州大学, 理学部, 教授 (60087129)
Keywords木崎湖 / 湖底堆積物 / メケレス型ピストンコアラー / 有機炭素量 / 硫黄含有量 / 風成塵量 / 環境変遷
Research Abstract

メケレス型ピストンコアラーを購入した.このタイプの柱状採泥器の使用は初めてなので,豊富な経験を持つ都立大学福沢仁之博士に同行していただいて,技術的な指導を受けながら,試料採取を行った.試料採取は3ヶ所で試みたが,最初のサイトでは,mほどの試料が得られたものの,試料採取パイプがひしゃげており,試料も乱された様な状態であった.2番目のサイトは湖の南部の水深25mほどの場所で,182cmの長さの試料が得られた.3番目のサイトは湖の北部で,平らな湖盆底の北縁にあたる.ここも約25mほどの水深があったが,333cmの柱状試料を採取できた.採泥器の使用にもっと習熟する必要があるが,木崎湖底の何処からでも4m近い長さの湖底堆積物を採取できる目途がたった.
採取された柱状試料を半裁し,色調や構成物のスケッチを行うととともに,軟X線写真撮影を行った.また,1cm間隔で含水率を測定し,見かけ密度を計算した.見かけ密度にはサイト2と3とで共通した変動が認められ,湖全体に影響を与えた堆積作用の変化が起きていたことを示唆する.また,最上部の10cmほどを除いて,深度の増加とともに見かけ密度が増加するという特異な現象が確認された.
硫黄量,有機炭素量,窒素量,石英・イライト含有量を1cmごとに順次測定しているが,まだ,全体像を得るに至ってはいない.硫黄含有量は,最上部の数十年間で著しく増大しており,近年の富栄養化を反映している.なお,サイト2から1試料,サイト3からは2試料の植物遺体を選び,^<14>C年代測定を依頼している.
次年度には湖中央部や南端における試料を追加して採取し,それらについても上記と同様のデータを1cmごとに測定し,年代測定値とも合わせて,総合的な解析を行う.

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi