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1998 Fiscal Year Annual Research Report

キレーションにより立体制御されたシクロプロペンの選択的アリルインデーション

Research Project

Project/Area Number 10640518
Research InstitutionNagoya Institute of Technology

Principal Investigator

荒木 修喜  名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (30115670)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川井 正雄  名古屋工業大学, 工学部, 教授 (60161270)
Keywordsインジウム反応剤 / シクロプロペン / シクロプロパン / キレーション / 立体選択的合成
Research Abstract

アリルインジウム反応剤によるシクロプ口ペンのアリルインデーション反応の解明と選択的有機合成反応への応用について研究した。得られた成果の概要を以下に記す。
1. キレーションにより制御されたシクロプ口ペン類のアリルインデーション
アルキノールならびにアレノールのアリルインデーション反応を更に発展させ、シクロプ口ペン類のアリルインデーション反応を解明した。即ち、多様な置換様式を持つシクロプ口ペン類を合成し、アリルインジウム反応剤との挙動を精査することにより、シクロプロペンならびにアリルインジウム相方の構造の組み合わせによって反応様式がどのように変化するかを研究した。とりわけ、シクロプロペン中の置換基のキレーション効果が果たす反応加速性、位置及び立体規制効果に重点を置いて研究した。
この結果、シクロプロペン上の水酸基ならびにカルボキシル基が極めて効果的なキレーション効果を示すことが明らかになった。これら置換基が反応剤中のインジウムに配位することにより、反応の大幅な加速が認められ、また付加の立体化学が高度に制御されて高いシス付加が実現した。
2. 水系溶媒中でのアリル-インデーション
本シクロプロペン類のアリルインデーション反応は水系溶媒中でも可能であることが明らかになった。本反応の進行により、水溶性置換基を有するシクロプロパン類の簡便合成が可能となった。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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