1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10640665
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
清水 勇 京都大学, 生態学・研究センター, 教授 (80025486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩佐 達郎 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (00133926)
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Keywords | 光周受容 / カイコ / 脳 / オプシン / 視物質 / サブクローニング / 眼 / ボセロプシン |
Research Abstract |
カイコ脳のcDNAを調整し、これをテンプレートに、複眼のオプシンを増幅したプライマーを用いてPCRをおこなった。その結果、約200baseのバンドが増幅されたので、サブクローニングを行い、210base(70アミノ酸)のオプシン様遺伝子のフラグメントを分離同定した。この核酸配列をもとにレース法を行い、その後ORF全長を増幅した。cDNAのシークエンスは約1.6KbaseでORFは377アミノ酸配列をコードしていた。これを他の昆虫の視物質のアミノ酸シークエンスと比較すると、タバコスズメ蛾の複眼で報告されているManop1とかなり高い相同性をしめすことが分かった。これの類縁性から推定するとこの色素はグリーンレセプターと思える。このカイコ脳内のオプシン様タンパク質(Bombyx cerebral opsin)を、Boceropsinと呼ぶことにした。BoceropsinのC末端付近の25アミノ酸配列をもとにペプチドを合成し、これに対するマウスの抗体を作成し、これを1次抗体としてカイコ脳を材料に、免疫組織学的実験をおこなった。その結果脳に複数対染色される細胞が観察されたので、時間生物学会等で発表した。論文としては現在準備中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 清水勇、山川義徳、岩佐達郎: "カイコ脳で発現するオプシン様蛋白質Boceropsin"日本時間生物学会誌. 5巻2号. 59 (1999)
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[Publications] I.Shimizu,: "Clonning and Characterization of cDNA encoding per from Apiscerana"Zoological Science. 16巻. 101 (1999)
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[Publications] T.Iwasa: "GProtein alpha subunit genes in octopus photoreoqtor cells"Zoological Science. (in press). (2000)
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[Publications] 清水 勇: "地球生態系と光環境"「光環境と生物の進化」共立出版社. 30-43 (2000)