1999 Fiscal Year Annual Research Report
カエルの視覚性行動における視蓋-イスミ核間相互結合の機能的役割
Project/Area Number |
10640669
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Research Institution | KYUSHU INSTITUTE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
松本 修文 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (80029545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 秀樹 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (80212083)
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Keywords | イスミ核 / 視蓋 / カエル / 電流源密度解析 |
Research Abstract |
昨年度は,同側のイスミ核から視蓋への投射の解析を行ったが,今年度は,対側イスミ核から視蓋への投射も含めて実験を行い,加算平均によって結果の再現性を確認した。 対側イスミ核から視蓋への投射 第8層で最大となるSink1,視蓋表面で最大となるSink2,第6層で最大となる潜時の長いSink3が出現した。これらに対するSourceの位置を考慮すると,Sink1をもたらす視蓋細胞は,第6層に細胞体を持ち第8層で単シナプス性のシナプスを,Sink2を生じる視蓋細胞は細胞体を視蓋の第8層付近に持ち,視蓋表面で単シナプス性の入力を受ける。Sink3を生じる細胞は細胞体を第6層付近に持ち,樹状突起を第8層あたりまで伸ばして多シナプス性の入力を受けていると考えられる。 同側イスミ核から視蓋への投射 第8層及びG層で最大となるSink1が出現し,それに続いて第6層でピークとなる比較的持続時間の長いSink2が現れた。これらのSourceの位置から判断すると,Sink1を生じる視蓋神経細胞は細胞体を第6層にもち,第8層付近でイスミ核からの単シナプス性入力を受ける。Sink2を生じる視蓋神経細胞は第9層下部まで細胞体を伸ばし,第6層にある細胞体近傍で多シナプス性入力を受けている。イスミ核からの入力と,R3/R4網膜神経節細胞からの直接入力は,同じ視蓋神経細胞である可能性が高い。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Hoshino N.,Nakagawa H.,Matsumoto N.: "Carrent sourcedensity analysis of the isthmotecfal projection in the frog"Abstracts of 28th Annual Meeting Society for Nearoscience. 2. 1364-1364 (1999)
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[Publications] Nakagawa H.Matsumoto N.: "Carrent sourcedensity analysis of ON/OFF channels in the frog optictectum"Progress in Nearobiology. 61・1. 1-44 (2000)
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[Publications] Nakagawa H.Matsumoto N.etc: "Quantitative study of the frog escape beharior to an approaching object"Zoological Science 16 Supplement. 16. 111-111 (1999)