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1999 Fiscal Year Annual Research Report

推定近縁群との比較のためのフタバガキ科の生殖形質の研究

Research Project

Project/Area Number 10640687
Research InstitutionKochi Women's University

Principal Investigator

荻沼 一男  高知女子大学, 生活科学部, 教授 (30106794)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 戸部 博  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60089604)
Keywords生殖形質 / フタバガキ科 / フタバガキ属 / サラノキ属
Research Abstract

本年度は、フタバガキ属のDipterocarpus alatusとサラノキ属のShorea roxburgiiの2属2種の生殖形質について研究を行った。いずれも初めて観察である。
D.alatusでは、前年度研究を行った同属のD.chartaceusでは結論が出なかった外胚皮に維管束が見られるか否かについては、維管束は受精の前後から外胚皮に形成されることが判った。また、内種皮外層には柵状組織が形成されること、葯壁は厚膜組織を持たないこと、外種皮中層に維管束がみられることなどが新たに判明した。
一方S.roxburgiiでは、今回の研究によって初めて明らかになった主な11の生殖形質を以下に述べる。1)2〜3層のNucellar capが形成される。2)珠孔は内胚皮からのみ形成される。3)維管束は受精直前の外胚皮のみに形成される。4)Endotheliumは形成されない。5)胚心内の胚のうを除く細胞群の破壊は生じない。6)胚のう内にでんぷん粒は見られない。7)Hyposaseは分化しない。8)Haustorial endospermは形成されない。9)外種皮中層に維管束がみられる。10)内種皮外層には柵状組織が形成される。11)葯壁は厚膜組織を持たない。
Vateriaで報告されている、いわゆるaggressive embryo sac(攻撃的胚のう)は、今回の研究に用いた2属では観察されなかった。

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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