1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10650047
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
池田 光男 立命館大学, 理工学部, 教授 (30016604)
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Keywords | 色再現 / 色認識 / 写真 / 撮影 / 観測 / 色の恒常性 / 証明認識視空間 |
Research Abstract |
写真プリントやスライドのような色彩画像の色は、被験者がどのような色彩環境の中でそれを見ているかによって変わってくることを、われわれは照明認識視空間という新しい概念で予測したが、本研究はそのことを定量的に示そうとしたものである。今回は、写真を撮影したときに撮影者がその場所に知覚したと同じ色を、その場所とは異なった照明環境で被験者が知覚するには、その写真にどれだけの色修正をしなければならないかを明らかにした。撮影環境と観測環境はそれぞれ異なった色温度の照明光で設定し、被験者はまず3分間撮影室にとどまり、その部屋の色を記憶する。その後観測室に移り、そこに提示される観測室の写真を観測する。それらの写真はあらかじめ観測室をいろいろな色温度の照明下で撮影したもので、実験ではそれらの中から記憶と同じ色の写真を選定する。これによって観測室の色温度が変わればどれだけ色修正した写真を提示すれば撮影現場の忠実な色が知覚されるかが分かる。結果は、撮影室と観測室の色温度の差によって異なった。本研究で検討した最も大きい両者の差の場合、つまり前者が昼光色、後者が電球色の場合は、修正写真の色は両者のちょうど中間の色温度下で撮影した写真が撮影室の忠実な色を与えるというものであった。しかしその差が3分の1くらい、たとえば観測室の色温度が撮影室のそれとあまり違わない場合は、観測室の色温度の照明下で撮影した写真を与えると、撮影室の忠実な色が知覚できるというものであった。この現象は色の恒常性が100パーセントということである。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] H.Hattori,M.Ikeda,H.Shinoda: "Method of Displaying Exact Colored Scens Perceived by the Aged"Proc.AIC Midterm,Warsaw. 109-114 (1999)