1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10650133
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Research Institution | Niihama National College of Technology |
Principal Investigator |
石井 重典 新居浜工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (80044113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲見 靖 新居浜工業高等専門学校, 機械工学科, 教授
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Keywords | FRP / 研磨工具 / 塗装 |
Research Abstract |
1 FRP中の強化繊維をアルミナ繊維に替えて塗装除去実験を行ったが,地肌をも傷めてしまった.本研究では結合材であるプラスチックスをクロロプレンゴムに替えた,新しいFRR(Fiber Reinforcd Rubber)工具を製作し,錆及び塗装除去実験を行った. (1)錆は銅板,鋼板及び鋳鉄板上にそれぞれCuO,Cu_2O,FeOを発生させ,それらの除去実験を行ったところ,銅板上に生成されたCu_2Oは除去さきたが,CuO,FeOは除去できなかった.また,同じ実験をFRP工具にて行ったところCuO,Cu_2O及び鋼板上のFeOは除去出来る見通しが得られた.本実験結果から結合力の小さいゴムに,繊維を無秩序に入れたFRR工具は錆よりももっと軟らかい物質の除去に適すると考えられる.そこで,(2)アルミ缶の塗装除去実験を行ったところ,研磨条件の違いにより差はあるものの加工圧力1MPa,研磨速度173m/min,送り速度150mm/min以上の条件で加工すると,塗装は全て除去できた.本実験によりFRR工具は塗装除去工具として使用できることが分かった. 2 フライス盤上に取り付けられた卓上精密旋盤に焼入れ鋼を取り付け,板状FRP工具にて加工実験を行った,前回は普通旋盤の送錆ネジを利用したため送り速度が固定され,加工痕が一定であったが,今回はフライス盤のテーブルを種々の送り速度で送り,加工痕を錯綜させることで,より粗さの小さい面を得ようと試みた.期待に反して前回と同じく1μm程の粗さしか得られなかった.この実験の反省点として被研磨材の曲率と工具に付けられた同じ曲率が全面で接触せず,一部分のみの接触となり,加工圧力を正しく制御できなかったことが一因と考えられる.従って,丸棒状FRP工具を回転させて同じ被研磨材に接触させると,接触面はFRP工具の弾性変形による部分のみとなり,加工圧力はより正しく制御されると考えられるので,平成12年度も続けて実験しようと考えている.
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Research Products
(1 results)