2000 Fiscal Year Annual Research Report
円弧状Al-Al_3Ni FGM圧延に及ぼすロール径とロール周速の影響
Project/Area Number |
10650134
|
Research Institution | Miyakonojo National College of Technology |
Principal Investigator |
山中 昇 都城工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (20182579)
|
Keywords | 傾斜機能材料 / 金属間化合物 / 圧延 / 平板 |
Research Abstract |
本年度に行った実験・実験結果の概要を以下に箇条書きに記す。 1.遠心力法にて金属間化合物Al_3Niの傾斜した直径90mm,長さ90mm,厚さ20mmの厚肉円筒傾斜機能材料(Al-Al_3NiFGM)を作成した。 2.前記の厚肉円筒から厚さ6mm,内径54mm,幅20mmの円弧状FGM試験片を作成した。 3.前年度までの結果を踏まえ,表面にセラミックスをプラズマ溶射したロールを用いて圧延を行ったが,圧延回数が多くなるとロール表面に試験片の凝着が見られ圧延できなかった。そこで,セラミック(パイロコート)を塗布したロールにより圧延を行った。 4.圧下率1,2,3%,異径同周速圧延した。圧下率1,2,3%のいずれの場合においても円弧状FGM試験片の断面形状の変化は圧延回数が増えるに従い曲率半径は大きくなった。 5.本研究の実験範囲において曲率半径と接触投影長さ比の関係を求めると,曲率半径は接触投影長さ比が約1.0〜1.3のときに無限大となり,平板に加工できる。 6.圧延後のFGM試験片の様相を観察した結果,試験片に割れは生じず,良好な圧延ができた。 7.圧延加工後の試験片の最終形状における試験片の圧延入口からの長さと曲率半径の関係を求めた。この形状変化の傾向を解析することにより平板化のシミュレーションができる。 8.したがって,平成10年度〜平成12年度に行った一連の研究において,圧延加工後のFGM試験片の最終形状の傾向は同じであり,上下ロールの最適制御により平板化できる。制御の手法・条件については今後のさらなる研究が必要である。
|
Research Products
(1 results)