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1999 Fiscal Year Annual Research Report

機能性材料を用いたラピッド・プロトタイピングに関する研究

Research Project

Project/Area Number 10650136
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

村上 存  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (20212251)

Keywordsラピッド・プロトタイピング / 溶融樹脂押出法 / 機能性材料 / 複数材料 / 積層造形 / CAD / CAM / 形状モデリング
Research Abstract

本研究の目的は,性質の異なる複数の材料が空間的に組み合わさり,センサ機能,アクチュエータ機能などの機能を有する構造物を,3次元CADの形状データから自動的・短時間に一体成形する,機能性ラピッド・プロトタイピングの基礎技術を確立することである。本年度の研究成果は,次のとおりである。
(1)本研究では,広い範囲の材料が利用できる造形方式として,材料を微小ノズルから押し出し,XYZ方向の走査により積層造形を行なう溶融押出し方式を採用している。昨年度は,押出し方法としてピストン・シリンダ機構を試みた。しかし,材料の弾性などの影響により,押出し量の正確な制御が困難であったため,本年度はスクリュー・シリンダ機構を採用することとし,造形装置の該当部分の再設計を行なった。材料毎に用意したシリンダを,造形中に切り替えることにより,材料の選択を行なう。
(2)従来のラピッド・プロトタイピングに利用されるデータ形式は,単一の材質で構成される形状のみを対象にしている。そこで,従来のデータ形式との互換性を失わずに,色や材質など性質が3次元的に分布する立体のラピッド・プロトタイピングを可能にする,新しい積層造形データ生成手法を考案した。
(3)複数材料を用いて造形を行なう場合,材料の組合せによって異材料の境界部分で結合が弱く剥離を生じる可能性がある。そこで,同一層内では造形軌跡を重複(重ね塗り)することにより,また積層間では両者の材料の軌跡が混在する層を自動的に挿入するインタレース方式の造形軌跡により,それぞれ異種材料間での結合を強める方法を考案した。
(4)以上の手法を,ハードウェア,ソフトウェアとして実装し,ポリプロピレン,熱可塑性エラストマ,導電性樹脂を組み合わせた造形実験を行ない,本手法の有効性,可能性,問題点を検証した。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 村上存,中島功雄: "複数材料を用いたラピッドプロトタイピングに関する基礎研究"日本設計工学会誌. (掲載予定).

  • [Publications] 村上存,宇多村保政,阿部直文,中島尚正: "複数材料を用いたラピッド・プロトタイピングに関する研究"日本設計工学会春季研究発表講演会講演論文集. (発表予定). (2000)

  • [Publications] 村上存,陳毓東,中島尚正: "性質分布を有するラピッド・プロトタイピングのソフトウェアに関する研究"日本設計工学会春季研究発表講演会講演論文集. (発表予定). (2000)

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Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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