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1998 Fiscal Year Annual Research Report

微小座面滑りの集積がもたらすねじのゆるみの特性と機構

Research Project

Project/Area Number 10650140
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

賀勢 晋司  信州大学, 工学部, 教授 (90016791)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松岡 浩仁  信州大学, 工学部, 助手 (40209515)
Keywordsねじ / ゆるみ機構 / 衝撃作用 / 微小座面滑り / 戻り回転
Research Abstract

微小な座面滑りの繰り返しに伴うねじのゆるみについて、そのメカニズムを解明することを主要な目的として研究を行った。ねじ締結部に作用する外力としては、ボルト軸直角方向の繰り返し衝撃の場合を取り上げた。
(1) 従来の装置を改良するため、パソコン指令による衝撃力負荷部の自動化、必要な各種量についての測定系の整備を行った。それにより実験装置全体を本研究用にシステム化した。
(2) 「外力によるボルト軸の弾性ねじれ変化から生じる復元ねじれトルクが、ねじの戻り回転を起こさせる起動要因である」とのこれまでの研究結果をもとに、本研究の場合のゆるみ機構についての仮説を系統的に整理した。また、それをもとに、衝撃による実験装置可動部分(一方の被締め付け板)の非線形振動状態を一自由度近似で数値解析した。
(3) M10の標準的なボルト・ナット締結について、初期軸力を9.8kN、襲撃回数を1000回までとするゆるみ実験を行い、微小座面滑り下の戻り回転によるゆるみ発生と進行を確認した。実験装置可動部分の振動状態も数値解析結果にかなりよく合い、特に注目したボルト軸弾性ねじれ変化の挙動についての測定結果は本研究のゆるみ機構の考え方の妥当性を示す一つの実証結果と考えられる。
(4) 続いて、衝撃の作用から戻り回転発生までの過程を詳細に検討する実験を行った。測定結果によると、ボルト軸弾性ねじれ変化とナット戻り回転の間にはそれらのタイミングを含めて密接な関係があり、仮説に基づく予想にかなりよく合う。本研究により、ゆるみのメカニズムの大筋は解明できたと言えると考えている。

Research Products

(1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] S.Kasei, H.Matsuoka: "Considerations of Thread-Loosening by Transverse Impacts" (ASME/JSMEPVP98)ANALYSIS OF BOLTED JOINTS -1998-. PVP-VOL.367. 117-123 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-10   Modified: 2016-04-21  

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