2000 Fiscal Year Annual Research Report
ミスト化と溶液効果を利用した炭酸ガス吸収の促進機構
Project/Area Number |
10650205
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Research Institution | Kanazawa UNIVERSITY |
Principal Investigator |
瀧本 昭 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (20019780)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 理 石川工業高等専門学校, 助教授 (10110157)
多田 幸生 金沢大学, 工学部, 助教授 (20179708)
林 勇二郎 金沢大学, 学長 (30019765)
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Keywords | ガス吸収 / 凝縮 / ミスト生成 / 溶液効果 |
Research Abstract |
今日、温暖化防止対策のための炭酸ガス分離・回収技術の開発が緊急の課題となっている。本研究は、以上の背景のもと凝縮性気体のミスト化と溶液効果を利用した高効率ガス吸収の促進法の開発を目的とする。具体的には、炭酸ガスを含む高温排ガスとK2CO3の微細結晶粒子を懸濁した低温空気との混合により、気流中でのK2CO3水溶液のミストを生成させガス吸収速度を向上する新たな吸収法を提案するものであり、実験的・理論的追及により有効性ならびにその促進機構を解明し、実用化のための基礎資料を提供しようとするものである。 気流中での溶液ミスト生成を利用して炭酸ガスを高効率に分離回収する新たな吸収法の開発を目指す本研究において、初年度の平成10年度ではミスト化および溶液効果について,それぞれ理論的・実験的な追求を行いその効果を明らかにした。次いで,平成11年度では,実験装置を改良し微結晶粒子の供給装置,混合器および冷却試験部等からなる装置を製作し,凝縮・吸収実験を行い,ガス吸収速度への溶液効果を含めて基礎データを得るとともに,凝縮-吸収機構を解明した。最終年度である平成12年度では,前年度の成果にもとづき,実用化を目指して,装置形状に対する操作条件の影響および最適化について理論的・実験的に追究を行った。 1.ガス吸収特性に対する装置形状として冷却部形状・寸法の影響および操作条件としてのガス流量・濃度・温度、冷却面温度また微結晶粒子供給量の影響について理論的・実験的に明らかにされ、ガス吸収の一般特性式が示された。 2.各種工業操作への適用・実用化に向けてガス吸収の最適操作条件を含めて高効率な吸収法が確立された。
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Research Products
(1 results)