2000 Fiscal Year Annual Research Report
ヒューマンインタフェースにおける緊急信号の抽出の研究
Project/Area Number |
10650262
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
西原 主計 神奈川工科大学, 工学部, 教授 (60257409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河原崎 徳之 神奈川工科大学, 工学部, 講師 (20177752)
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Keywords | 音声認識 / 緊急音の認識 / 手振り信号 / たたき音 / 音の方向 |
Research Abstract |
人は緊急時に叫ぶ,物をたたく,手を振るなどの動作を行う.そのうち,叫ぶと物をたたく信号は昨年度に扱った.本年度は手をたたく・言葉を発する,手振りで知らせる,という2系統について検討した. (1) 音・音声による指令 マイクロフォン2個,音声認識ソフト(IBM)を用いて手のたたき音と音声(言葉)の方向をとらえる実験を行った.その結果,斜め上,斜め下から入る音・音声の方向は±5゜とよく認識されたが,0゜および180゜方向は誤差が±15゜で大きかった.自動認識の結果を2次元ロボットへ与え,自動追尾をさせた.方向の判断は相互相関法を用いた.3年間の検討により,たたき音の回数,距離,方向を識別することができた.Wavelet解析が高速であるので,緊急信号はたたき音がよい. (2) 手振り 人は手招き,追い払い,いやいや,ばいばいなどの手振りで意思を伝達する.いやいやとばいばいは100%認識できる.問題は,振りのよく似た手招きと追い払いである.指令に用いるのであるから,誤認識を避けなければならない.そこで,DPマッチング法をモディファイした方法を考案し,認識率を80%に上げることができた.しかし20%は間違う.そこで厳しい判定方法を取ることにより,正しい認識率は60%であるが,誤認識率を4%に押さえることができた.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 保谷,後藤,西原,河原崎: "ジェスチャ指令によるマニピュレータ作業システム"日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会'00. No.00-2. 114 (2000)
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[Publications] 北島,西原,河原崎: "動き情報に基づくジェスチャ認識の研究"日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会'00. No.00-2. 115 (2000)
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[Publications] 奥平,遠藤,西原,河原崎: "赤外線センサを用いた3次元形状認識システムの研究"日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会'00. No.00-2. 103 (2000)
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[Publications] 河原崎,長谷川,西原: "A Heuristic approach to grasp planning for a multifinger"Robotica,18,1. 33-41 (2000)
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[Publications] 河原崎,鍛冶,西原: "Intelligent manipulator work system using tracking vision"Proc.16th Int.Conf.on CAP Engineering. 97-104 (2000)
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[Publications] 河原崎,保谷,後藤,西原: "Intelligent manipulator work system using hand gesture"Proc.ICMA. 377-382 (2000)
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[Publications] 西原主計: "C言語に基づくメカトロインタフェース"オーム社. 230 (2000)