1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10650285
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
岡田 英彦 大分大学, 工学部, 教授 (80037762)
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Keywords | 超伝導エネルギー貯蔵装置 / SMES / 負荷平準化 |
Research Abstract |
SMESによる負荷平準化の制御法についてシミュレーションにより検討した。負荷変動分にすべて対応する制御方式ではSMESとして大容量になり経済性が損なわれる。従って、より小容量でのSMESで効果を上げるために次のような制御方式を提案した。 ○系統に大きな影響を与えないような小さな負荷変動に対しては負荷平準化の制御を行なわないようにする。この領域を無制御幅として設ける。 ○無制御幅は負荷基準値を中心に設ける。 ○負荷基準値は負荷変動の積分要素を加え負荷変動の動きに追随させる。 ○コイル電流の基準値は負荷変動の変化状況により変化させる。 ○無制御幅内にある負荷状態では、SMES電流値を基準値に近づけるあるいは保持する制御を行なう。 ○SMESの電流値と負荷変動量に応じて制御量を変化させ、SMESエネルギーの不足や飽和をさけながら、大きな負荷変動に対して強い制御を行なう。 以上のような今回の制御方式をシミュレーションにより検討した結果、単純に負荷変動に対応する制御ではSMESエネルギーの不足や飽和から平準化動作ができない状況が生じるのに対して、今回の制御では平準化動作を放棄せずに制御を行うことができた。また、SMES電流値を基準値に近づけるあるいは保つことで、より大きな負荷変動に対応できることが示された。 また、実験装置として負荷変動パターンを再現できる負荷変動装置を製作した。
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