2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10650326
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Research Institution | Kyushu Kyoritsu University |
Principal Investigator |
野沢 忠生 九州共立大学, 工学部, 教授 (10268790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生地 文也 九州共立大学, 工学部, 教授 (00093419)
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Keywords | 強磁性薄膜 / 飽和磁化 / 保磁力 / 3d遷移金属 / 4f遷移金属 / 交換相互作用 / FeCoV / Gd |
Research Abstract |
1.極薄FeNiMoによってFeCoV膜及びFeNi膜に誘導された磁気異方性 高飽和磁化を有するFeCoV薄膜のソフト磁性化を実験的に検討した。微量FeNiMo(体積率で約1-2%)と二層膜化されたFeCoV膜の保磁力が単層膜の保磁力の約1/10以下になり、適当な熱処理によって、保磁力が約1/30以下になる。同様な現象がFe50Ni50膜でも確認された。微量ソフト磁性層とFeCoV及びFe50Ni50との二層膜では、下地層の磁化の異方性がセミハード膜の保磁力減少効果に強く関わっていることが判った。さらに、下地層の磁化の異方性と第2層の磁化の異方性の有り無しが保磁力減少効果に関与することも示唆された。また、FeNiMoの上にFeCoV及びFe50Ni50を成膜した場合にのみ保磁力減少効果が顕著にみられる原因として、FeCoV及びFe50Ni50自身の構造変化に伴う磁気特性の変化が起こっているのかどうかの確認を必要とする。 2.4f遷移金属/3d遷移金属多層膜の磁化特性 Gd・Tb・Dy等の4f遷移金属とFeCoV等の高飽和磁化薄膜との多層膜の磁化特性の探索実験を計画している。実験開始当初は、VSM加振棒と液体Heクライオスタットとの結合部分の気密性が不良で、窒素・酸素等の固化等の問題があった。結合部分の改良により、4K・磁化測定感度0.0025emuで薄膜の磁化特性測定が可能になった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 野沢忠生 他2名: "Magnetic Properties of FeCoV film Sandwiched"IEEE.Trans.Mag/accepted..
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[Publications] 野沢忠生 他2名: "Effect of Thin FeNiMo Layer on Magnetic…"Material Science Forum/accepted.
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[Publications] 野沢忠生 他2名: "極薄FeNiMo磁性層のFeCoV膜及びFeNi"電気学会論文誌(A)/accepted.