1998 Fiscal Year Annual Research Report
セルラーニューラルネットワークによる解像度階調変換
Project/Area Number |
10650379
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
田中 衛 上智大学, 理工学部, 教授 (00146804)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神野 健哉 日本工業大学, 工学部, 助手 (50286762)
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Keywords | セルラーニューラルネットワーク / 網膜情報処理 / 画像量子化 / エネルギー最小化 |
Research Abstract |
本研究の解像度階調変換技術の基本は、中間調(灰色)を画素面積あたりの黒(0)と白(1)の面積の割合で表現する面積階調法に従って、画素内にある複数の面積要素のon/offを制御することであり、いわば、2値セルの集合で多値化プロセスを空間的に行うことである。そして、画素内のセル数を可変にすることによって、面積要素数の総計が一定という条件下で解像度と階調(濃度階調と面積階調)を制御することである。 平成10年度では、階層型CNNのアリゴリズムの評価と濃度階調画像の評価検討を行なった。すなわち、画素内の多値量子化を行なう局所的ダイナミクスと画素近傍間の画像処理を行なう大局的ダイナミクスによる解像度階調変換の理論を一種の正則化理論として展開し、大規模なカラー画像を用いて、CNNダイナミクスのアルゴリズムを主要設備によるシミュレーションで検証した。局所的ダイナミクスは、多値量子化関数を2値化関数の組合せで構成する回路方式であると考えてもよく、この場合、深さ方向の中間調を汎用ディスプレーに表示すれば、等価な面積和を持つ中間調画像は、すべて等価な画像となるので、主要設備によるシミュレーションで検証できた。
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[Publications] 神野 健哉: "ヒステリシス量子化器" 電子情報通信学会論文誌A. J81-A,6. 980-987 (1998)
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[Publications] 田中 衛: "セルラニューラルネットワークの時空間ダイナミックス" 電子情報通信学会誌. 81,7. 747-757 (1998)
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[Publications] Toshiya Nakaguchi: "Analysis of a Simple Hysteresis Neural Network and It‘s Application" Proceedings of ISCAS′98. 3. 477-480 (1998)
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[Publications] Kenya Jin′no: "Spatiotemporal Pattern from a Simple Hysteresis Network" Proceedings of ISCAS′98. 3. 473-476 (1998)
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[Publications] Noriko Itoh: "Convergence Property in Local Dynamics of Hierarchical CT-CNN" Proceedings of NOLTA′98. 3. 939-942 (1998)
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[Publications] Miho Onishi: "Control Methods of Updating Order for Hierarchical DT-CNN" Proceedings of NOLTA′98. 3. 943-946 (1998)