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1999 Fiscal Year Annual Research Report

タブレットの時系列情報を利用した実時間筆者照合システム

Research Project

Project/Area Number 10650380
Research InstitutionScience University of Tokyo

Principal Investigator

半谷 精一郎  東京理科大学, 工学部, 助教授 (70147510)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 浜本 隆之  東京理科大学, 工学部, 助手 (10297624)
Keywords筆者照合 / 署名照合 / 個人認証 / オンライン処理 / タブレット
Research Abstract

署名筆記時のタブレット情報を利用した筆者照合に関して以下の項目の検討を行なった。なお、署名文字は主に英語の筆記体とし、タブレット上の指定枠内に記入することとした。
● 英語筆記体署名に対する照合実験
高精細タブレットが出力する、ペン先の位置、筆圧、ペンの傾きの情報を用いて、被験者24人に対し照合実験を行なった。この際、照合判定の閾値は、本人受理率(以後、受理率)と詐称者棄却率(棄却率)が同じになるように決めた。受理率/棄却率は、ペン先の位置:72.4%、筆圧:77.0%、ペンの傾き:90.3%となり、英語筆記体署名の照合に対してもペンの傾きが有効であることが分かった。
●DPマッチングを用いた時間ずれの補正
DPマッチング手法を導入し、各筆記データの時間方向のずれの補正を試みた。受理率/棄却率は、ペン先の位置:73.2%、筆圧:79.9%、ペンの傾き:91.3%となり、線形補間と比ベ1から3%程度改善した。
●DPマッチングとマスキング照合法による照合率の改善
本人登録データを5つ用意し、データ間で分散が大きい時間をマスクする処理を施した。これにより、受理率/棄却率がペン先の位置:87.0%、筆圧:85.3%、ペンの傾き:92.5%となり、1から14%程度改善した。
●3つの特徴量の統合による照合率の改善
ペン先の位置、筆圧、ペンの傾きの情報を統合し、受理/棄却の判定を行なった。3つの特徴量の寄与率を個人毎に事後決定した場合、受理率/棄却率は99.5%と大幅に改善できることが分かった。
●実時間筆者照含システムの実装と評価
タブレットが出力する情報を、即時にコンピュータに取り込み処理を行なうシステムを構築した。ここでは、日本語署名にて約1000回実験を行なったところ、受理率74%、棄却率99%を達成した。なお、1回の処理時間は60秒である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 山中信爾: "署名時のペンの傾きによる筆者認証"暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2000). 1-8 (2000)

URL: 

Published: 2001-10-23   Modified: 2016-04-21  

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