1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10650381
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
遠藤 哲郎 明治大学, 理工学部, 教授 (60247145)
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Keywords | 位相同期回路 / カオス同期 / オンオフ間欠性 / 横断リアプノフ指数 / 不変多様体 / ラミナー分布 |
Research Abstract |
2個の同様な位相同期回路の同期と間欠性について力学系の立場から研究し、次のような知見が得られた。 1、 この系には同期状態をあらわす低次元の不変多様体すなわち超平面が存在し、この超平面上にカオスが安定に存在する状態がカオス同期をあらわす。 2、 超平面上のカオスの安定性を横断リアプノフ指数を用いて評価すると2つのPLLの結合度とカオスの強さに関係したパラメータ、シグマを増加させるに従い、横断リアプノフ指数は負から正に変化し、カオス同期の破れ、すなわち間欠性みられるようになる。この結果力オスが強くなると同期の破れが起こるようになり、これを押さえるにはより強く結合する必要があることが分かった。 3、 この間欠性の示す性質として、バースト間隔の頻度分布であるラミナー分布を調べると、-3/2乗則を満足するオンオフ間欠性であることが分かった。そして、これらの結果は、電子回路による実験でも確認された。 4、 今後、2つのPLLにある程度の特性の違いがある場合について、どの程度のカオス同期が可能かについて検討したい。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 遠藤優史: "2つのPLLの結合系に見られる間欠カオスについて" 電子情報通信学会論文誌A分冊. J82A-5(掲載予定). (1999)
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[Publications] 大野互: "周期的強制外力項をもつPLL方程式のアオスアトラクタの????" 電子情報通信学会論文誌A分冊. J82A-5(掲載予定). (1999)
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[Publications] A.Hasegawa: "A new type of intermittoncy from a ring of four coupled ???" IEEE Trans.on Circuits & Syst.Vol.45-6. 623-633 (1998)
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[Publications] H.Kamata: "Practical private speech communication system with ???" J.Acoust.Soc.Jpn(E). 19・6. 397-403 (1998)
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[Publications] K.Watuda: "Shilnikov orbits in an autonomous third-order ???" IEEE Trans.on Circuits & Syst.Vol.45-9. 979-983 (1998)
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[Publications] 遠藤哲郎: "カオス通信について" 電子情報通信学会、信学技報. SST98・51. 15-22 (1998)