1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10650403
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
田村 俊世 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (10142259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 裕一 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (60205002)
戸川 達男 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (40013859)
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Keywords | 行動 / OOL / 焦電型センサ / マグネットスイッチ / 温度センサ / 二酸化炭素ガスセンサ / 食事 / 生活習慣 |
Research Abstract |
本研究の目的は,屋内外の行動を各種センサを用いて測定し,生活習慣の定量化を試みるものである.屋内で近赤外線センサやマグネティクセンサを用いて人の挙動を逐次記録し,屋外では時計型の加速度センサを用いて測定を試みる.今年度は,屋内の行動に着目し以下の2つのシステムを構築した.1)家具調度や電化製品を設置してある場所に近赤外センサ,マグネットセンサを設置し,機器を使用する時間,頻度を測定して行動時間,行動パターンを評価した.2)生活排水に着目し,水道の蛇口や排水溝外部に温度センサを装着し温度変化から水道水の利用を検知した.今年度は特に台所の生活排水の測定を連続的に行った.その結果,1)近赤外センサでヒトの大まかな行動は検知できた.しかし,暖房器具使用時の誤差などもあり1つのセンサでの行動検知は精度的に問題が残った.近赤外センサ,マグネットセンサや環境測定のための湿度,室温センサや二酸化炭素センサなと複数のセンサを用いることにより行動情報を正確に得ることができた.約1ケ月にわたる測定では,7日ごとの生活パターンが示された.2)生活排水温度変化ののおおまかな測定により食事を含む台所での行動のパターンが示された.約1ケ月にわたる測定では,食事の開始時間,終了時間などの時刻の推定が可能であった.生活リズムの定量化として,次年度以降,多変量解析をおこなうことを検討する.今回のシステムは,測定対象者をなるべく拘束せず,かつデータ処理が容易であるので,次年度は高齢者,特に独居老人を対象に実験を試み,1日の行動パターンならびに食事時間の推移などについて検討する予定である.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 落合嗣郎: "在宅健康管理のための日常行動検知 生活排水の温度計測" ライフサポート学会論文集. 14. 54- (1998)
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[Publications] Yamaguchi, A.: "Monitoring behavior in the home using positioning sensors." Proceedings Intern Conf. IEEE/EMBS. 20. 1977-1979 (1998)
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[Publications] 庄司 健: "在宅モニタリングのための台所における行動検知" バイオエンジニアリング講演会論文集. 11(印刷中). (1999)
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[Publications] 落合嗣郎: "排水の温度計測による水まわりにかかわる生活活動の検知" バイオエンジニアリング講演会. 11(印刷中). (1999)