1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10650405
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
高橋 弘太 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (10188005)
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Keywords | カクテルパーティ効果 / センサフュージョン |
Research Abstract |
本研究は,本来「心理学」の概念であるカクテルパーティー効果を「工学」の分野にもちこみ,視覚と聴覚の空間座標上での統合に適した分散型視聴融合デバイスによるシステムを構築することで,生体の機能に少しでも近いセンシングシステムを実現することを目標とする.この際,「視覚と聴覚の空間座標上での統合に適した分散型視聴覚融合デバイスによるシステム」の概念にもとづいて,プロトタイプシステムを設計・製作するのが,本研究の手法である.試作機では,センシングシステムからの相対的位置に応じて音と映像を担当する理論回路を並べておき,視覚情報と聴覚情報を論理回路(ANDゲートやフリップフロップ)上で融合する.本年度の研究内容と成果は以下のとおりである. 第一の課題は,奥行き方向の対象物の認識能力を向上させることであった.これについては,シミュレーションと製作中のシステムを用いた実験の両側から検討を行い,奥行き方向の精度が向上しない原因を解明した.その結果,理論回路に入力する前の前処理(特徴量抽出)に問題があることがわかった. 第二の課題は,画像入力部の改善である.これについては,当初,CCDカメラに代る入力装置を導入する予定であったが,カメラとDSPのインターフェース部を新たに製作することで,問題は解決できることがわかり,その製作を行った. 以上の成果を踏まえて,次年度では視覚情報と聴覚情報を論理回路で融合する予定である.
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