1998 Fiscal Year Annual Research Report
連続鉄筋コンクリート版をベースとしたコンポジット舗装の構造設計システムの開発
Project/Area Number |
10650456
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Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
西澤 辰男 石川工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教授 (00143876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小梁川 雅 東京農業大学地域環境科学部, 生産環境工学, 助教授 (00175340)
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Keywords | コンポジット舗装 / 連続鉄筋コンクリート版 / アスファルト表層 / 構造設計 / 平板有限要素法 / リンク要素 / 温度勾配 / 疲労解析 |
Research Abstract |
本研究の目的は連続鉄筋コンクリート舗装版(CRCS)をベースとしたコンポジット舗装の構造設計法を開発し、そのシステム化を図ることにある。コンポジット舗装の構造設計システムは、CRCSの応力解析を行う構造解析システム、応力解析の結果に基づき、疲労解析を行う疲労解析システム、アスファルト表層の路面性状の変化を予測する路面予測システム、およびこれらのシステムを統合し、ユーザーインターフェースを備えた設計支援システムからなる。 本年度行った研究は以下のとおりである. 1. 平板有限要素法に基づいた構造モデルに、アスファルト表層の効果を考慮できるように拡張した.このモデルは平板要素を2重に重ね,リンク要素によって結合したものである.このことによってアスファルト層とCRCSの平面構成やひび割れの有無の違いを考慮することができる.過去に行われた実験データを解析することによってモデルの検証を行った. 2. 商用のスプレンドシートを用いて,コンボジット舗装の構造設計システムの雛形を作成した.このシステムにおいては,コンポジット舗装の断面構成,路盤性状,交通条件,温度条件をスプレッドシートから入力し,これらのデータに基づいて疲労解析を行って疲労度を表示する. 3. アスファルト層によるCRCSの温度勾配の低減効果を,実験的,理論的に検討した.1年間にわたる舗装温度実測結果を逆解析することにより,熱解析に必要なパラメータを同定した.このパラメータを用い,いろいろな断面構成における温度低減効果について検討した.
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Research Products
(1 results)