1999 Fiscal Year Annual Research Report
電磁型可変減衰装置を用いた土木構造物の震動制御システムの開発
Project/Area Number |
10650463
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
佐藤 忠信 京都大学, 防災研究所, 教授 (00027294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 利器 京都大学, 防災研究所, 助手 (60301248)
澤田 純男 京都大学, 防災研究所, 助教授 (70187293)
鈴木 祥之 京都大学, 防災研究所, 教授 (50027281)
JUN Yang 京都大学, 土木学会, 主任研究員
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Keywords | バリアブルダンパー / 最適震動制御 / 粘性ダンパー / メカトロダンパー / ハイブリッド実験 / 免震構造物 |
Research Abstract |
橋梁の支承や原子力発電施設の支持機構に使用可能なバリアブルダンパーを対象して,鉄道車両で使用されている回生ブレーキを用いて,DCサーボモーターを利用した電磁型バリアブルダンパーを開発してきた.本研究ではその制御特性を明確にするとともに,ダンパー機構の力学モデルを構築する.さらに,疑似振動実験を実施することにより開発した装置の有用性を検証した. 1.特性把握用の電磁型バリアブルダンパーの開発を行うとともにその動特性を表現できる力学モデルを構築し,それを用いて橋梁系の最適震動制御を実現するための制御系を設計した. 2.開発済の油圧型バリアブルダンパーと電磁型バリアブルダンパーとの動特性の比較を行って,電磁型バリアブルダンパーの有効性を検証した. 3.すでに開発済みの制御則を自己学習機能を有するアルゴリズムに基づいて,システム特性を自動修正できる制御則に書き換え,それを組み込んだ汎用の制御シミュレーションを完成させた. 4.既存のワークステーションを利用し,電磁型バリアブルダンパーを内蔵する構造物の動的構造解析を実施できるプログラムの開発を行い,非線形挙動をする構造系の震動制御の数値実験が行えるシステムを構築した. 5.各種の入力地震動の設計を行ったうえで,開発したバリアブルダンパーと制御系とを結合して建物最適震動制御実験を行って,電磁型バリアブルタンパーの震動制御能力を確認した. 6.橋梁系を対象として,構造物の弾塑性領域における耐震性の検討を目的として,種々の制震容量の下での数値実験を実施した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Tadanobu SATO,Yoshitaka MORONO,Hai-Bo WANG and Akihiko NISHIMURA: "Earthquale Intensity in Design Standard of Rail Way Facilities"Journal of Structural Mechanics and Earthquake Engineering,JSCE. No.612/I-46. 201-213 (1999)
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[Publications] Tadanobu SATO,Yoshitaka MURONO and Akihiko NISHIMURA: "Modeling of Phase Spectrum to Simulate Design Earthquake Motion"Optimizing Post-Earthquake Lifeline System Reliability. 804-813 (1999)
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[Publications] Tadanobu SATO and Kai QI: "Application of Adaptive H-Infinity Filter to Nonlinear Structural Idenfification"Proceedings of the Twelfth KKNN Seminar/Workshop Civil Engineering. 165-170 (1999)
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[Publications] Tadanobu SATO,Yoshitaka MURONO and Akihiko NISHIMURA: "Modeling of Phase Spectrum to Simulate Design Earthquake Motion"Ptoc.of the 5th US Conference on Lifeline Earthquake Engineering, Optimizing Post-Earthquake Lifeline System Reliability,ASCE,TECLEE. 804-813 (1999)
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[Publications] Tadanobu SATO and Hirofumi IMABAYASHI: "Real Time Conditional Simulation of Earthquake Ground Motion"Earthquake Engineering and Engineering Seismology. Vol.1.,No.1. 27-38 (1999)
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[Publications] 佐藤忠信,室野剛隆,西村昭彦: "観測波に基づく地震地の位相スペクトルのモデル化"土木学会論文集. 640/I-50. 119-130 (2000)