ニューラルネットワークによる道路交通振動の予測

1998 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 10650464
• Research Institution: Kobe University
• Principal Investigator: 北村 泰寿 神戸大学, 工学部, 教授 (20031099)
• Keywords: 道路交通振動 / 距離減衰 / 地盤振動 / ニューラルネットワーク

Research Abstract

研究実施計画に基づき、次の2項目について研究を遂行した。
1. 地盤定数推定のニューラルネットワーク構築
沿道地盤における振動の距離減衰特性を簡便に評価するために、層状地盤を半無限地盤に模擬し、地盤定数をニューラルネットワークで推定することを試みた。本年度は、実地盤への適用を図る前段階として、計算機シミュレーションによって、ニューラルネットワークの構築とそのシステムの有用性を検討した。その結果、本手法は実地盤へ適用し得る可能性を有することが分かったので、次年度は実測データを用いて本手法の有用性を確かめる。本年度得られた成果は学術講演会で発表した。
2. 地盤振動予測のニューラルネットワーク構築
実測データを用いたニューラルネットワークの構築に関する基礎的検討を行うため、阪神間の4車線平面道路の道路端を対象として、50測点て測定を実施してデータの蓄積を計った。データ個数が十分でないため交差検定を用い、複数のネットワーク構造に対してアンサンブル法を利用して2乗誤差平均を比較することを試みた。また、土木研究所の予測式や重回帰分析式と予測精度の比較を行い、道路端での地盤振動予測へのニューラルネットワーク適応性を確認した。次年度は、2車線平面道路も含めてデータの蓄積を計るとともに、今回取り上げなかった入力ユニットについても検討を加える。本年度得られた成果は学術講演会で発表した。