1999 Fiscal Year Annual Research Report
実際の道路網上でのドライバーの経路選択行動に関する実験的研究
Project/Area Number |
10650529
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
朝倉 康夫 愛媛大学, 工学部, 教授 (80144319)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽藤 英二 愛媛大学, 工学部, 助手 (60304648)
二神 透 愛媛大学, 工学部, 講師 (40229084)
柏谷 増男 愛媛大学, 工学部, 教授 (00026254)
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Keywords | iTS / 経路選択 / 交通ネットワーク |
Research Abstract |
本研究は,道路ネットワーク上の経路選択行動について,理論と観測の両面から研究の課題について整理するとともに,実際の道路網上での経路選択実験を実施してドライバーの行動データを入手し,その分析を行ったものである。研究の特色は,実際の道路ネットワーク上におけるドライバーの経路選択行動を観測することによって得られる実験データを用いて,交通行動分析の視点からドライバーの経路選択メカニズムを分析し,経路選択モデルを構築することにある。研究成果は以下のようにまとめられる。(1)松山市での走行実験により得られたデータを用いて,ドライバーの経路選択および変更行動を実証的に分析した。ドライバーの選択行動に及ぼす諸要因の影響について,交通行動論的な視点から分析を行い,新たな行動モデル構築のための基礎的検討を行った。(2)Screening法とEBA(Elimination by Aspects)を組み合わせることにより,実ネットワークから経路選択肢集合を抽出するアルゴリズムを開発した。従来のDialアルゴリズムとの比較を行い,実走行データを用いてその有効性を検証した。(3)経路選択モデルを選択肢生成プロセスと経路選択プロセスに分けてモデル化した。前者は(2)で述べた方法であり,後者は確率選択モデルの中で操作性の高いをロジットモデルである。提案したモデルを用いて,ネットワークの構造,とりわけ,その複雑性が経路選択に及ぼす影響を分析し,その有効性を確認した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Asakura,Hato: "Precise Monitoring of Individual Travel Behaviour in Space/Time Dimensions:A Survey Programme Using Mobile Communication System"Paper presented at an International Symposium on Structural Change in Transportation and Communication in Knowledge Society in. 10 (1999)
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[Publications] 大草,朝倉,羽藤: "Screening法による観光周遊ルート集合の抽出"土木計画学研究・講演集. No.22(1). 397-400 (1999)
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[Publications] 真浦,朝倉,羽藤,宗貞: "選択経路集合生成アルゴリズムの提案と松山市道路網での検証"土木計画学研究・講演集. No.22(1). 187-190 (1999)
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[Publications] 羽藤,朝倉: "限定合理性を考慮した経路選択モデルと均衡配分手法"土木計画学研究・講演集. No.22(1). 191-194 (1999)
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[Publications] Asakura,Hato,Nishibe,Daito,Tanabe,Koshima: "Monitoring Travel Behaviour using PHS based Location Positioning Service System"Proceedings of the 6th ITS Conference in Tronto. CD-ROM. (1999)
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[Publications] 羽藤,朝倉,平井,中塚: "実行動データに基づいた選択肢選別と情報獲得過程に関する基礎的研究"第19回交通工学研究発表会論文集. 129-132 (1999)