Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神作 弘 中京大学, 文学部, 教授 (30065172)
藤田 素弘 名工大, 工学部, 助教授 (90229013)
米澤 彰賢 名城大学, 理工学部, 講師 (50076551)
松本 幸正 名城大学, 理工学部, 講師 (30239123)
高橋 政稔 名城大学, 理工学部, 教授 (40076576)
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Research Abstract |
本研究を実施するため,1.高齢者の交通に関する調査 2.高齢者を対象としたアクセレレーション・ノイズの調査 3.高齢者を対象とした心拍数の調査 を実施した. この内調査1.は愛知,岐阜,三重及び静岡県下の市町村を対象に全部で325箇所にアンケート用紙を配布した.その内容は,各地方公共団体が実施または計画している高齢者サービス全般と担当者が考えている高齢者の交通政策である.この内回答は156件であった.現在このデータを解析中であるが,回答数は愛知県35件(配布数88件),岐阜県57件(99件),三重県27件(69件)及び静岡県27件(69件)で回収率48%であった.各県とも特に力を入れているサービスは,「家庭奉仕員派遣」が愛知県の100%をはじめ各県とも高く,岐阜県90%,三重県でも80%と高い.「入浴サービス」が50〜64%,「日常生活用具の給付・貸与」が静岡県の40%を除き50%,「老人医療費補助が」が岐阜県の54%を最高に30%台となっている. 調査2,3は高齢者を対象にしたノイズと心拍数の調査で,名古屋市港区東海通り線(競馬場交差点〜南陽中学校前交差点)約4.9Kmを対象に高齢者の自動車に車載用走行測定装置(幸和電子製DSC-10A)を登載し,運転者にはHEARTBEAT OOUNTER(キャットアイ MODELPL-6000)を装着し,実測区間を4往復走行した.なお,実測員は5名である. 調査区間は中央分離帯で分離されているため,375mで一区間となるように西行き1〜13区間,に東行き14〜26区間に区別し各区間ごとに平均速度・ノイズと心拍数を測定した. ノイズの平均値は5.4(Km/h/sec)^2で西行きは5.6(Km/h/sec)^2東行きは5.1(Km/h/sec)^2で西行きの方向が高い値となった.なお,各区間での最低値は1.5(Km/h/sec)^2,最高値は11.0(Km/h/sec)^2となったが西行きの方が大きな値となったのは,西行きの交通量が多かったためと考えられる. 心拍数の平均値は95.0(回/分)で西行きは95.2(回/分)東行きは94,8(回/分)で西行きの方向が少し高い値となった.なお,各区間での最低値は93.5(回/分),最高値は96.4(回/分)であった. 現在,ノイズと心拍数を目的変数とし説明変数に道路交通環境値(大・中・小交差点数,車線数,出入り口数,側道数,バス停数,勾配,標識)との相関を数量化I類で考察中である.さらに,この区間でのノイズと心拍数を目的変数とし説明変数に交通事故とした関係式を考えている.これらのデータは調査中であるが多くの知見が得られたものと考えてえる.
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