1998 Fiscal Year Annual Research Report
外割混合によるフライアッシュのコンクリートへの大量有効利用に関する研究
Project/Area Number |
10650566
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松藤 泰典 九州大学, 大学院人間環境学研究科, 教授 (20037922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山田 英弘 九州大学, 大学院人間環境学研究科, 助手 (80233625)
小山 智幸 九州大学, 大学院人間環境学研究科, 講師 (50215430)
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Keywords | フライアッシュ / 外割 / 大量使用 / 調合則 / コンクリート / フレッシュ性状 / 強度性状 / 耐久性状 |
Research Abstract |
単位セメント量を一定としフライアッシュを外割で混合するコンクリートの調合則の確立を目的として,フレッシュ,強度,耐久性状から検討を行った。 1. フレッシュ性状に関する検討 単位水量165kg/m^3,185kg/m^3の調合において単位フライアッシュ量と骨材量の関係における普通コンクリート,中流動及び高流動コンクリートの領域を明確に区分することができた. 2. 強度性状に関する検討 圧縮強度の発現性状に関して,フライアッシュ外割コンクリートは,材齢初期から強度が高く,長期にわたって圧縮強度が増大する事が確認できた.また圧縮強度は単位フライアッシュ量が増加するに伴い増大しており,両者の間の関係を把握できた. 3. 耐久性状に関する検討 促進中性化試験の結果,フライアッシュを用いた全ての調合においてセメント単味のの場合に対し中性化の進行が遅延しており,フライアッシュのポゾラン反応によるCa(OH)_2の消費よりも硬化体組織が緻密化する効果が卓越することを確認し,別に行った透気係数及びCa(OH)_2含有量の測定からも定量的に検証できた。従ってフライアッシュ使用量から中性化性状が予測可能であることを示した. これらよりフライアッシュを外割大量使用する場合に,調合時点で普通コンクリート,中流動及び高流動コンクリートの設定ができ,なおかつ強度の予測及び耐久性の評価を行うことがある程度可能となった.また本方法で混合できるフライアッシュ量は最大640kg/m^3と極めて大きいことが確認できた.次年度は更に詳細に検討を行う.
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